特許
J-GLOBAL ID:200903095276258040

急速焼戻しによる低降伏比高張力鋼板の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 大関 和夫
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-291836
公開番号(公開出願番号):特開平8-143956
出願日: 1994年11月25日
公開日(公表日): 1996年06月04日
要約:
【要約】【目的】 本発明は工業的に可能な高能率の焼戻し処理による高靱性、低降伏比高張力鋼板の製造方法を提供する。【構成】 NbやVの析出硬化元素を添加しないで、MoやBを添加して焼入れ性を高めた鋼を圧延後、780〜700°Cから水冷するか、または圧延後常温まで空冷した後、700〜780°Cまで再加熱し、この温度から水冷して得られた鋼板の表裏面のスケールを排除した後、該鋼板の四周端に耐火塗料を塗布、乾燥し、この鋼板を800〜1000°Cに加熱した熱処理炉に装入し、0.3°C/秒以上の昇温速度で加熱して、表面温度がA1 点-200°C以上、A1 点+50°C以下の温度に到達した後、直ちに炉外へ出し、空冷または水冷を行うことを特徴とする急速焼戻しによる低降伏比高張力鋼板の製造方法。
請求項(抜粋):
重量%で、C:0.04〜0.20%、Si:1%以下、Mn:0.5〜2.0%、P:0.020%以下、S:0.010%以下、Al:0.05%以下、Mo:0.5%以下、B:0.003%以下、Ti:0.02%以下、N:0.006%以下を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼を圧延後空冷し、780〜700°Cの温度から水冷するか、あるいは圧延後常温まで空冷した後、700〜780°Cまで再加熱し、この温度から水冷してミクロ組織をマルテンサイト・フェライト・ベイナイトの混合組織とした鋼板の表裏面のスケールを排除した後、該鋼板の四周端(先端、後端、左端、右端)に耐火塗料を上面の端部から100〜200mmの範囲と端面に塗布、乾燥し、次いでこの鋼板を800〜1000°Cに加熱した熱処理炉に装入し、0.3°C/秒以上の昇温速度で加熱して、表面温度がA1 点-200°C以上、A1 点+50°C以下の温度に到達した後、直ちに炉外へ出し、空冷または水冷を行うことを特徴とする急速焼戻しによる低降伏比高張力鋼板の製造方法。
IPC (6件):
C21D 8/02 ,  C22C 38/00 301 ,  C22C 38/14 ,  C22C 38/54 ,  C22C 38/58 ,  C23F 17/00

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