特許
J-GLOBAL ID:200903096240167789

車両とその前方の障害物との距離および相対速度を測定するためのコンピュータ処理方式レーダ探知方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 深見 久郎 (外3名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-516414
公開番号(公開出願番号):特表平8-509059
出願日: 1993年12月29日
公開日(公表日): 1996年09月24日
要約:
【要約】本発明は、車両と、その前方にあるいくつかの障害物との距離および相対速度を測定するためのコンピュータ処理方式レーダ探知方法に関し、4つの測定工程(A、B、CおよびD)で、短い評価時間で実際の障害物と見掛けの障害物との確実な識別が行なわれる。最初の3つの測定工程(A、BおよびC)の本質的な特徴は、時間対周波数のグラフにおいて、線形的に立上がり、線形的に立下がり、一定の周波数が続く、定周波数信号バースト(20)の送信である。反射信号のそれぞれのバーストの末端において、すなわち位相が安定しているときに、複素走査値が決定され、反射された線形の信号バースト列から得られる直線の交点として示される相対速度対距離のグラフに基づいて可能性のある障害物が決定される。その後、コンピュータにおいて特殊な相関関係を用いて、見掛けの障害物を除去し、残りの障害物に関する受信値のみがさらに処理される。
請求項(抜粋):
車両と、走行方向においてその前方にある障害物との距離および相対速度を測定するためのコンピュータ処理方式レーダ探知方法であって、発振器により発生させた送信信号を送信し、障害物で反射した信号を受信し、反射信号と送信信号とを混合させて、同相信号と直交位相信号とを生じさせ、これらの信号を、障害物の距離と相対速度とに対する出力信号に処理するようにした前記コンピュータ処理方式レーダ探知方法において、最初の測定工程において、時間的に連続するバーストにして、この順序で最小値から最大値へ線形的に増分的に上昇する周波数を持ち、所望の解像度によって与えられる数量の前記バーストが発生するように発振器を制御することと、次に第2番目の測定工程において、最大値から最小値へ線形的に増分的に降下する周波数を持つバーストが発生するように発振器を制御し、その際両測定工程において、それぞれの反射バーストの末端において複素走査値を検出し、送信信号バーストと混合させることにより、障害物の距離および相対速度に対する第1または第2の同相信号および直交位相信号(第1または第2の受信信号)を獲得することと、次に第3番目の測定工程において、対応するバーストであるが周波数が同一のバーストが発生するように発振器を制御し、同様にそれぞれに反射バーストの末端において複素走査値を検出して、送信信号バーストと混合させることにより、障害物の距離および相対速度に対する第3の同相信号および直交位相信号(第3の受信信号)を獲得することと、すべての受信信号をフーリエ変換により相対速度および距離に依存する周波数値に変換し、相対速度・距離グラフにおいて、互いに交差する3群の曲線を表示させ、直線の交点を考えられる障害物と見なすことと、さらに実体のない障害物を除去するため、第4番目の測定工程において、次に式 fn=fT+fInkr.・(Anmod(P)) (n=0、...、N-1、ただしN=P-1、P=素数 A=自然数であり、それぞれの長さNに対して、Nが異なる係数を生じさせるように選定されている。 fT=発振器の搬送周波数 fInkr.=周波数増分 ) に従うような周波数fnを持つ時間的に連続するバーストが発生するように発振器を制御し、さらに係数(Anmod(P))に関係付けられるそれぞれの反射バーストの末端において、第4の受信信号として次の複素走査値 を検出し、第4番目の測定工程において障害物に関係付けられる位相φi;nを、相対速度・距離グラフ内の前記交点の位相と比較することとを含むことを特徴とするコンピュータ処理方式レーダ探知方法。
IPC (4件):
G01S 13/93 ,  G01S 13/28 ,  G01S 13/34 ,  G01S 13/58
FI (4件):
G01S 13/93 Z ,  G01S 13/28 A ,  G01S 13/34 ,  G01S 13/58

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