特許
J-GLOBAL ID:200903096346054924

可変バルブタイミング機構

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 石田 敬 (外3名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-016990
公開番号(公開出願番号):特開平8-210111
出願日: 1995年02月03日
公開日(公表日): 1996年08月20日
要約:
【要約】【目的】 可変バルブタイミング機構のバックラッシュ音を防止する。【構成】 シールリング17とシールリング溝12dによって形成される環状の空間内に粘性流体であるオイルを充満させると共に、局所的にオイルの流れを絞る狭い部分を形成させる。図示例ではそれぞれ外周円と内周円の中心がずれているアウタリング17a及びインナリング17bという2本のリングを用いて、それらのリングの間に形成される半径方向に狭い隙間を利用している。オイルがこの狭い部分を通過しようとする時に抵抗を受けるので、オイルの流れを発生させる運動、即ち、ピストン12とシリンダ4aのような回転駆動部材との間の相対回転(正逆方向)が抵抗を受ける。従って、ヘリカルスプラインの歯の間にバックラッシュがあっても、トルクの変動によるバックラッシュの間隙の拡縮が抑制され、バックラッシュ音という歯の打音が発生しなくなる。
請求項(抜粋):
バルブを開閉駆動するカムを備えているカムシャフトと、前記カムシャフト上に相対回転可能に支持されている回転駆動部材と、前記回転駆動部材と一体化されている油圧シリンダと、前記油圧シリンダ内に挿入されて前記カムシャフト上を軸方向に摺動することができ、前記回転駆動部材側の面に対向する摺動面に環状のシールリング溝が設けられているピストンと、前記ピストンのシールリング溝に取り付けられたシールリングと、前記油圧シリンダ側に形成されたヘリカルスプラインと、前記カムシャフト側に形成されたヘリカルスプラインと、前記ピストンと共に軸方向に移動可能であって、前記2つのヘリカルスプラインに同時に噛み合うヘリカルスプラインを外面及び内面の双方に備えていて、前記2つのヘリカルスプラインの間に挿入されている回転伝達部材と、前記油圧シリンダ内に前記ピストンによって区画形成される2つの油圧室に対して選択的に制御油圧を供給する油圧制御装置とよりなり、前記シールリングと前記シールリング溝によって形成される環状の空間内に粘性流体として作用するオイルを充満させると共に、前記空間内に局所的にオイルの流れを絞る狭い部分を形成したことを特徴とする可変バルブタイミング機構。

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