特許
J-GLOBAL ID:200903096600906367

スリップ制御式の自動車用ブレーキ装置のための圧力制限機能を備えた電磁弁

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 矢野 敏雄 (外3名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-514224
公開番号(公開出願番号):特表平10-507813
出願日: 1995年10月10日
公開日(公表日): 1998年07月28日
要約:
【要約】本発明は、圧力制限機能からのスイッチオフ時に発生するノイズの少ない電磁弁を提供しようとしている。電磁弁(10)が、2部分から成る弁棒(23)を有しており、弁棒の内側の弁棒部分(26)が座弁(35)の閉鎖部材(51)を有している。この閉鎖部材(51)が、外側の弁棒部分(25)のスリーブ状区分(57)によって、ギャップ室(59)を形成しながら所定の間隔を置いて取り囲まれている。このギャップ室からは、圧力媒体通路(65)が制御室(68)に延びている。この制御室は、弁棒(23)と協働するマグネット可動子(22)の、座弁から隔たった側の端面(69)と、弁ドーム(14)との間に設けられている。電磁弁(10)のスイッチオフ時には座弁(35)は閉鎖位置から部分開放位置に移行する。この部分開放位置においては、動圧がギャップ室(59)内で有効になり、圧力媒体通路(65)を通って制御室(68)内に伝達される。この場所でマグネット可動子(22)に作用する液圧力は、電磁弁(10)の開放力に抗してこの開放運動を減速させる。これにより圧力媒体の流れが座弁(35)によって絞られるので、圧力衝撃が回避される。この電磁弁(10)はスリップ制御式の自動車用ブレーキ装置において使用可能である。
請求項(抜粋):
スリップ制御式の自動車用ブレーキ装置のための圧力制限機能を備えた電磁弁(10)であって、 (イ)弁ドーム(14)にマグネット可動子(22)が長手方向運動可能に収容されており、 (ロ)弁ドーム(14)がマグネットコイル(18)によって取り囲まれており、 (ハ)マグネット可動子(22)に弁棒(23)が配設されており、 (ニ)弁開口(42)を取り囲む、弁体(34)に設けられた弁座(43)と、この弁座と協働する閉鎖部材(51)とを備えた座弁(35)が設けられており、 (ホ)座弁(35)が円錐・球の輪郭を有しており、弁座(43)が円錐形に形成されており、閉鎖部材(51)が端面側で球形に形成されており、 (ヘ) 閉鎖部材(51)が、同軸的に互いに内外に係合する2つの部分(25,26)から形成された弁棒(23)の内側部分(26)に配置されており、 (ト)弁棒(23)が、磁力によって座弁(35)の閉鎖位置に、かつ戻しばね(36)の力によって開放位置に運動可能であり、 (チ)弁棒(23)の内側部分(26)と外側部分(25)との間に、この弁棒に軸線方向に支持された圧力制限ばね(28)が配置されており、該圧力制限ばねの力に抗して、内側の弁棒部分(26)が座弁(35)の閉鎖位置から部分開放位置に、外側の弁棒部分(25)に対して軸線方向摺動可能である形式のものにおいて、 (リ)弁座(43)が、弁体(34)の少なくともほぼ真直ぐな円形の凹部(44)に設けられており、該凹部が弁棒側で、弁体の少なくともほぼ半径方向に延びる端面(46)によってシャープなエッジを成して仕切られており、 (ヌ)閉鎖部材(51)が、端面側の球欠状部分(54)のあとで、シャープなエッジ(53)を形成しつつ、内側の弁棒部分(26)の真直ぐな円筒形区分(52)に移行しており、 (ル)内側の弁棒部分(26)の円筒形区分(52)が外側の弁棒部分(25)のスリーブ状区分(57)により、ギャップ室(59)を形成しつつ、半径方向の間隔を置いてかつスリーブ状区分が球欠状部分(54)に対して軸線方向に後退するように取り囲まれており、 (ヲ)スリーブ状区分(57)の軸線方向の後退部分の寸法が、球欠状部分(54)の縁部領域に接する、弁の長手方向軸線(37)に交差する接線(60)が、スリーブ状区分(57)の端面(61)に衝突するか、またはスリーブ状区分(57)の傍らを通ってその外側に延びており、 (ワ)座弁(35)の開放位置では、前記接線(60)が弁体(34)の凹部(44)の端面側のエッジ(45)の傍らを通って延びるように、閉鎖部材(51)の球欠状部分(54)が少なくともほぼ弁体の端面(46)の領域内に位置しており、 (カ)閉鎖部材(51)が圧力制限ばね(28)の力に抗して弁座(43)から持ち上がるような、座弁(35)の部分開放位置では、前記接線(60)が凹部(44)の周壁(62)に衝突するようになっており、 (ヨ)ギャップ室(59)を起点にして、圧力媒体通路(65)が制御室(68)に延びており、該制御室が、マグネット可動子(22)の、座弁から隔たった端面(69)と弁ドーム(14)との間に設けられており、 (タ)制御室(68)がマグネット可動子(22)の周面側でシールされていることを特徴とする、スリップ制御式の自動車用ブレーキ装置のための圧力制限機能を備えた電磁弁。
IPC (4件):
F16K 31/06 305 ,  B60T 8/36 ,  B60T 8/50 ,  F16K 47/02
FI (4件):
F16K 31/06 305 L ,  B60T 8/36 ,  B60T 8/50 ,  F16K 47/02 A

前のページに戻る