特許
J-GLOBAL ID:200903097337768368

微弱磁界測定装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 西教 圭一郎
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-241966
公開番号(公開出願番号):特開平8-103420
出願日: 1994年09月09日
公開日(公表日): 1996年04月23日
要約:
【要約】【目的】 脳から発生される微弱な磁界を高精度で測定し、その脳磁界を発生する電流源の位置を検出すること。【構成】 磁界測定アセンブリは、液体ヘリウムを貯留した極低温断熱容器内に、脳磁界検出用コイルと、それに磁気結合したSQUID素子とが浸漬され、さらに外部環境からの磁界雑音を検出する磁界雑音検出手段が備えられ、脳磁界検出コイルの出力から、磁界雑音検出手段の出力を減算手段によって減算し、その減算手段の出力に応答して、仮設された位置にある電流源から算出される磁界分布データとのパターンマッチングを行って電流源の位置を検出し、また振動によるノイズの発生を防ぐために、磁界測定アセンブリを、固有振動数が10Hz以上である支持手段で支持する。
請求項(抜粋):
(a)磁界測定アセンブリであって、(a1)頭部被覆具を有する外槽と、その外槽によって断熱層を介して囲まれる内槽とを有し、頭部被覆具は、西洋人もしくは東洋人の頭蓋の人類学的な特徴に沿った緩やかな曲面で少なくとも頭蓋部を3次元的にほぼ均一の間隔をもって覆い、その前面はナジオン(鼻根)付近まで延び、側面はフロントマラーレテムポラーレより後ろを覆い、側面下部はゴニオン付近まで延びて、後頭部においてイニオンより少なくとも10cm以上、下方まで覆う弯曲部を形成し、耳介部は耳介を大きく変形させない程度に外方に隆起し、2つの耳介部が各々隆起した前記弯曲部とは別の平面部を形成し、非磁性かつ電気絶縁性の材料から成る極低温容器と、(a2)内槽に収納され、頭部被覆具に対応する内槽の部分を、その内槽から間隔をあけて覆う支持体と、(a3)支持体を挿通して支持体に固定され、内槽側の一端部が内槽の表面に近接してその一端部の面が前記極低温容器の頭部被覆具と同様の形状の曲面を形成するように、少なくとも前後左右に配置され、脳からの微弱な磁界を検出する筒形の脳磁界検出コイルと、(a4)極低温容器内で脳磁界検出コイルから離れた位置に配置され、外部環境からの磁界雑音を検出し、0次微分形マグネトメータと1次微分形グラジオメータを設けた磁界雑音検出手段を備える磁界測定アセンブリと、(b)上記磁界雑音検出手段の出力を用いて脳磁界検出コイルの位置の磁界雑音の強度を求め、脳磁界検出コイルの出力と演算処理することにより脳磁界を選択的に検出する演算手段と、(c)演算手段の出力データと、仮設された位置にある1つまたは複数の電流源から算出される磁界分布データとの比較を行い、演算手段の出力と前記算出した磁界分布データとの適合度を評価する関数値が予め定める範囲になるまで、1つまたは複数の電流源の位置、方向、大きさを変化して演算する電流源演算手段と、(d)磁界測定アセンブリを堅固に保持し、固有振動数が10Hz以上であり、振幅の大きさが著しく小さい支持手段を含むことを特徴とする微弱磁界測定装置。
IPC (5件):
A61B 5/05 ,  A61B 5/055 ,  G01R 33/035 ZAA ,  G01R 33/10 ,  G03B 42/06

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