特許
J-GLOBAL ID:200903097387006833

人工衛星の熱制御方式

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 若林 忠
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-221311
公開番号(公開出願番号):特開平9-058600
出願日: 1995年08月30日
公開日(公表日): 1997年03月04日
要約:
【要約】【課題】 従来の人工衛星搭載機器の下限温度を一定に保持する熱制御方式では一般的にヒータ制御が用いられてきたが、保温用ヒータを用いるので、余分な電力が必要になり、保温用ヒータを制御するための電子回路も必要になる。【解決手段】 人工衛星搭載機器1と、熱供給源2と、相転移物質3と、第1の伝導経路4bと、第2の伝導経路4aとを有する人工衛星であって、人工衛星搭載機器1が放熱面5を備え、相転移物質3が、高温の状態にあるときに呈する第1の相では熱伝導率が小さくなり、低温の状態にあるときに呈する第2の相では熱伝導率が大きくなる性質を備え、第1の伝導経路4bと第2の伝導経路4aとが、熱供給源2から相転移物質3を介して人工衛星搭載機器1に熱を供給し、相転移物質3の温度変化にしたがって相が変化することによる相転移物質3の熱伝導率の変化を利用して、人工衛星搭載機器1の下限温度を一定に保持する。
請求項(抜粋):
発熱変動の大きい人工衛星搭載機器と、安定な熱供給源と、相の転移によって熱伝導率が変化する相転移物質と、該安定な熱供給源と該相転移物質とを接続する第1の伝導経路と、該発熱変動の大きい人工衛星搭載機器と該相転移物質とを接続する第2の伝導経路とを有する人工衛星において、前記発熱変動の大きい人工衛星搭載機器が、放熱面を備え、前記相転移物質が、高温の状態にあるときに呈する第1の相では熱伝導率が小さくなり、低温の状態にあるときに呈する第2の相では熱伝導率が大きくなる性質を備え、前記第1の伝導経路と前記第2の伝導経路とが、前記安定な熱供給源から該相転移物質を介して該発熱変動の大きい人工衛星搭載機器に熱を供給し、該相転移物質の温度変化にしたがって相が変化することによる該相転移物質の熱伝導率の変化を利用して、受動的に熱制御が行われて、該人工衛星搭載機器の下限温度を一定に保持することを特徴とする、人工衛星の熱制御方式。

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