特許
J-GLOBAL ID:200903097473682604

マトリックス支援レーザー脱離イオン化マススペクトロメトリーを使用したハイスループットなタンパク質の同定及び定量のための同位体コードイオン化増強試薬(ICIER)

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (2件): 津国 肇 ,  篠田 文雄
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2002-548456
公開番号(公開出願番号):特表2004-534205
出願日: 2001年10月22日
公開日(公表日): 2004年11月11日
要約:
タンパク質のMALDI-MS分析に有用なアルギニン含有システイン修飾化合物が提供される。同位体コードイオン化増強試薬(isotope-coded ionization enhancement reagents)(ICIER)と名付けられたこれらの化合物は、追加の試料操作なしに、MALDI-MSにおけるイオン化増強、相対的定量、及び付加的なデータベース検索条件を同時に提供しうる。より具体的には、ICIERは、グアニジノ官能基の付加によりシステイン含有ペプチドのイオン化効率を増加させる。ICIERは、ICIERの親水性のためこれらのペプチドの全体親水性も増加させ、従ってゲル中消化又は液体クロマトグラフィのような試料の操作及びプロセシングにおけるこれらのペプチドの回収率を増加させる。最後に、軽いICIER及び重いICIER両方の組み合わせは、MALDI-MISによるタンパク質の相対的定量、及びペプチドマスマッピングによるタンパク質同定の信頼性を増加させる付加的なデータベース検索の検索条件(全ての単一ペプチドピーク内のシステイン残基数)を得るための、正確な手段を提供する。
請求項(抜粋):
マススペクトロメトリー(MS)を使用したタンパク質及びペプチドの同定及び相対的定量を増強するための方法であって、 (a)タンパク質及びペプチドを含有している生物学的混合物に由来する第一の試料のジスルフィド結合を還元する工程; (b)ディファレンシャルに標識され得るリンカーを介してグアニジノ基に付加されたチオール特異的反応基を含む試薬で、第一の試料の中のタンパク質及びペプチドを標識する工程; (c)試料からタンパク質及びペプチドを分離する工程; (d)タンパク質を消化し、第一の試料に由来する消化ペプチド及びペプチドを含有する混合物を提供する工程;並びに (e)(d)のペプチドを定量的MS分析及びタンパク質同定に供する工程を含む方法。
IPC (3件):
G01N27/62 ,  G01N27/447 ,  G01N27/64
FI (4件):
G01N27/62 V ,  G01N27/64 B ,  G01N27/26 315H ,  G01N27/26 301A
Fターム (7件):
2G045AA34 ,  2G045BA11 ,  2G045DA36 ,  2G045FA34 ,  2G045FB11 ,  2G045GC07 ,  2G045JA01
引用文献:
前のページに戻る