特許
J-GLOBAL ID:200903097541617182

酸素同位体の濃縮方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 澤野 勝文 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-298161
公開番号(公開出願番号):特開平7-148419
出願日: 1993年11月29日
公開日(公表日): 1995年06月13日
要約:
【要約】【目的】 自然存在比の極めて少ない17Oを高い濃度まで簡単に濃縮することができ、しかも蒸留塔内の平衡状態を維持し17O成分を安定的に濃縮することができるようにすることを目的としている。【構成】 蒸留塔に充填された16O,17O及び18O成分を含む酸素化合物を蒸留する蒸留操作と、原料を供給しながら塔頂留分及び塔底留分を所定の抜取割合で総抜取量が原料供給量と等しくなるように抜き取る抜取操作とを交互に行って塔底における17O成分濃度を高め、塔底における17O成分と18O成分の濃度比が原料に含まれるこれらの濃度比と略等しくなった後は、原料を供給しながら塔底留分を原料供給量と等しい量だけ回収する塔底留分回収操作と、原料を供給しながら塔頂留分を抜き取る原料供給量と等しい量だけ抜き取る塔頂留分抜取操作とを交互に繰り返すと共に、前記回収装置及び抜取操作の間に、蒸留塔内の原料を全還流蒸留する蒸留操作を行うようにした。
請求項(抜粋):
酸素同位体16O,17O及び18Oを含む酸素又は酸素化合物を原料として蒸留塔に供給し、各同位体を濃縮する酸素同位体の濃縮方法において、a)蒸留塔に充填された原料を蒸留する蒸留操作と、原料を供給しながら塔頂留分及び塔底留分を所定の抜取割合で且つ総抜取量が原料供給量と等くなるように抜き取る抜取操作とを交互に行い、b)前記抜取操作の一回の総抜取量に対する塔頂留分抜取量の割合を原料に含まれる16O成分の組成比より小さく設定すると共に、塔底留分抜取量の割合を原料に含まれる18O成分の組成比より大きく設定して、塔底における17O成分と18O成分の濃度比が原料に含まれるこれらの濃度比と略等しくなるまで前記各操作を繰り返し、c)17O成分及び18O成分の塔底の濃度比が原料の濃度比と略等しくなった後は、原料を供給しながら17O成分及び18O成分が濃縮された塔底留分を原料供給量と等しい量だけ回収する塔底留分回収操作と、原料を供給しながら16O成分が濃縮された塔頂留分を原料供給量と等しい量だけ抜き取る塔頂留分抜取操作とを交互に繰り返すと共に、前記回収操作と前記抜取操作を行う間に、蒸留塔に充填されている原料を蒸留する蒸留操作を行い、d)17O成分及び18O成分の塔底の濃度比を原料の濃度比と等しい状態に維持するために、前記回収操作時に供給される原料中に含まれる16O成分の量が、抜取操作時に供給される原料中に含まれる17O成分と18O成分の総量よりやや多くなるように原料供給量を設定したことを特徴とする酸素同位体の濃縮方法。

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