特許
J-GLOBAL ID:200903097654452597

雑音抑圧方法および雑音抑圧装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 浅見 保男 (外3名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2001-245605
公開番号(公開出願番号):特開2003-058186
出願日: 2001年08月13日
公開日(公表日): 2003年02月28日
要約:
【要約】【課題】 自動車走行音等の定常的な雑音のみでなく、消防車、パトカー等の周期性を持つ非定常的な雑音を小規模なメモリ量、演算量で実現する。【解決手段】 FFT部11において周波数領域に変換された信号からサイレン音抑圧情報設定部12において、抑圧対象の雑音の有無を検出し、その基本周波数を抽出してサイレン音抑圧部13に供給する。サイレン音抑圧部13では、これらの情報に基づいてサイレン音雑音を抑圧する。この場合、サイレン音抑圧情報設定部12では予め定められたフレーム間隔毎に基本周波数を抽出することにより、長期平均スペクトル振幅更新部におけるメモリ容量を小さくすることができる。さらに、サイレン音抑圧部13の出力を定常雑音抑圧部100に供給して、定常的な雑音を抑圧する。
請求項(抜粋):
周波数領域変換手段において、音声信号に雑音が重畳されている入力信号を予め定められた時間長のフレーム毎に時間領域から周波数領域の入力信号に変換し、雑音抑圧情報設定手段において、周波数領域に変換された入力信号から抑圧対象とする雑音の有無を検出すると共に、該雑音の基本周波数を抽出し、該雑音抑圧情報設定手段において抑圧対象とする雑音が有りと判定された場合、抑圧手段において、周波数領域に変換された入力信号から、抽出された前記基本周波数及びその高調波成分を抑圧し、定常雑音抑圧手段において、音声信号の無い雑音区間で定常的な性質を持つ雑音の定常雑音スペクトルを推定し、前記抑圧手段から出力された信号から前記定常雑音スペクトルを差し引くことにより、定常的な性質を持つ雑音を抑圧し、時間領域変換手段において、該定常的な性質を持つ雑音を抑圧した結果を時間領域の信号に変換するようにした雑音抑圧方法であって、前記雑音抑圧情報設定手段は、予め設定されたフレーム間隔毎に、前記周波数領域に変換された入力信号に対し、抑圧対象として予め設定されている雑音における基本周波数の変動周期に対応する時間間隔でスペクトル振幅の長期平均値を算出し、前記予め設定されたフレーム間隔毎に、前記算出されたスペクトル振幅の長期平均値を用いて、予め設定された範囲の候補周波数のうち、それ自身及びその高調波のスペクトル振幅の総和が最大となる周波数を基本周波数として抽出し、パターンメモリ手段に、抑圧対象とされる雑音の基本周波数の代表的な変動軌跡の少なくとも1周期分の代表パターンを予め記憶しておき、前記予め設定されたフレーム間隔毎に、前記パターンメモリから読み出した代表パターンと、前記予め設定されたフレーム間隔毎に抽出された基本周波数の系列との自乗平均誤差を、該代表パターンを巡回シフトしながら算出し、算出された自乗平均誤差の最小値が予め設定された閾値より小さければ、雑音有りと判定すると共に、そうでなければ、雑音無しと判定し、さらに、自乗平均誤差が最小となる代表パターンのシフト位置情報を出力し、前記予め設定されたフレーム間隔毎に、該出力された代表パターンのシフト位置情報に基づいて、前記代表パターンを用いて前記抽出した基本周波数を補正し、さらに、前記予め設定されたフレーム間隔で基本周波数が抽出されないフレームに対して、該代表パターンの値により基本周波数を補間して出力するようにしていることを特徴とする雑音抑圧方法。
IPC (5件):
G10L 15/20 ,  G10L 11/04 ,  G10L 13/00 ,  G10L 21/02 ,  H04B 15/00
FI (5件):
H04B 15/00 ,  G10L 3/02 301 D ,  G10L 9/00 F ,  G10L 9/00 B ,  G10L 7/02 D
Fターム (8件):
5D015AA06 ,  5D015CC13 ,  5D015EE05 ,  5K052AA01 ,  5K052BB35 ,  5K052DD01 ,  5K052DD31 ,  5K052FF32

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