特許
J-GLOBAL ID:200903097815031325

振動数感応型油圧制振装置

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-344388
公開番号(公開出願番号):特開平11-159572
出願日: 1997年11月28日
公開日(公表日): 1999年06月15日
要約:
【要約】【課題】 振動数領域に応じて制振対象の振動を抑制し、又は絶縁すること、スプール弁の油漏れを防止し、円滑に開閉動作させること。【解決手段】 本体2に付設した弁ユニット3に、吸油弁15、定圧弁16、抵抗オリフィス17、スプール弁18、計量オリフィス19を設ける。吸油弁15は、ピストン9の移動によるシリンダ6の負圧側の圧力室11(10)にシリンダ6と一体に設けたオイルリザーバ4から油を供給するように開く。定圧弁16は、収縮する第1(第2)の圧力室10(11)の油圧により開いてオイルリザーバ4へ油を吐出し、高振動数領域の振動を減衰させる。抵抗オリフィス17は、オイルリザーバ4への油の流れに対して抵抗を与え、低振動数領域の振動を減衰させる。弁体18bにテーパ面18dを設けたスプール弁18は、計量オリフィス19により、振動数領域に応じてオイルリザーバ4への油通路を切り替える。
請求項(抜粋):
支持体又は被支持体の一方に連結され、内部に油を収容したシリンダと、他方に連結され、前記シリンダに出入り自在に挿入されたピストンロッドと、このピストンロッドに固定され、前記シリンダ内を第1及び第2の圧力室に区画するピストンと、第1、第2の圧力室に連通してこれらの圧力をリリースするオイルリザーバと、このオイルリザーバから前記圧力室に油を供給するために開閉する吸油弁と、振動により収縮する前記第1又は第2の圧力室の油圧で夫々開いて所定の圧力を保持しつつオイルリザーバに油を吐出し、所定の振動数を境とする高振動数領域の振動を絶縁させる第1及び第2の定圧弁と、この定圧弁に連通し、所定の振動数を境とする低振動数領域の振動による前記第1又は第2の圧力室の油圧によりオイルリザーバに油を吐出し、低振動数領域の振動を減衰させる第1及び第2の抵抗オリフィスと、前記第1、第2の圧力室に連通し前記定圧弁による定圧が作用して一定流量の油を通す第1及び第2の計量オリフィスと、移動自在に挿入された弁体により前後に一対の弁室が区画され、この弁室が前記第1及び第2の計量オリフィスを介して前記圧力室に連通し、低振動数領域の振動による前記圧力室の油圧で前記定圧弁とオイルリザーバとの間を閉じ、圧力室の油圧を前記抵抗オリフィスに導くスプール弁とを具備し、前記スプール弁が所定の振動数で油の流通路を切り替えることにより、高振動数領域の振動を前記定圧弁で絶縁する一方、低振動数領域の振動を前記抵抗オリフィスで減衰させる振動数感応型油圧制振装置において、前記スプール弁の弁体における弁座との接触部にテーパ面が形成されていることを特徴とする振動数感応型油圧制振装置。
IPC (3件):
F16F 15/02 ,  F16F 9/50 ,  G05D 19/02
FI (3件):
F16F 15/02 G ,  F16F 9/50 ,  G05D 19/02 D

前のページに戻る