特許
J-GLOBAL ID:200903098403968612

自動間隙調整装置付ブレーキシリンダ

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小山 欽造 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-207218
公開番号(公開出願番号):特開平5-026269
出願日: 1991年07月25日
公開日(公表日): 1993年02月02日
要約:
【要約】【目的】ブレーキ装置の温度上昇時に、オーバアジャストが発生するのを防止する。【構成】圧縮ばね21により押圧されるラチェットピン17先端面の第二ラチェット歯19と、スリーブ10外周面の第一ラチェット歯13との係合により、自動間隙調整を行なう。ブレーキ装置の温度上昇時には電磁開閉弁25を開き、副シリンダ部22内に圧油を送り込む。圧油の送り込みにより副ピストン部23及び上記ラチェットピン17が変位する。ラチェットピン17の変位により、上記第一、第二両ラチェット歯13、19同士の係合が外れると、自動間隙調整を行なわなくなる。
請求項(抜粋):
少なくとも一端が開口した筒状のシリンダ本体と、このシリンダ本体内に、開口部をシリンダ本体の外側に向けて油密に嵌装された、有底円筒状のピストン本体と、上記シリンダ本体内に圧油を送り込んでこのシリンダ本体から上記ピストン本体を押し出す為、このシリンダ本体の一部に設けられた給油口と、上記ピストン本体の外端面中央部に一端を開口させた、有底の円孔と、この円孔の内側に回転自在に装着され、その内周面に雌螺子を形成した調整筒と、この調整筒内周面の雌螺子に螺合し、上記調整筒の外端部から突出させた先端部をブレーキシューの端部と係合させる事で、回転不能とされる調整ボルトと、上記調整筒の外周面に、円周方向に亙って軸方向に対し傾斜した状態で設けられた第一ラチェット歯と、この第一ラチェット歯に整合する状態で、上記ピストン本体に設けられた、軸方向に長い長孔と、上記シリンダ本体に、このシリンダ本体の半径方向に亙って設けられたガイド孔と、このガイド孔内に変位自在に嵌装され、先端面に設けた第二ラチェット歯を上記第一ラチェット歯と噛合自在としたラチェットピンと、このラチェットピンの先端面を上記第一ラチェット歯に向けて押圧するばねとから成り、上記給油口を通じて上記シリンダ本体内に圧油を給排する事で、このシリンダ本体から上記ピストン本体を出入りさせた場合に、上記第一、第二両ラチェット歯の係脱に基づいて上記調整筒が回転し、この調整筒からの上記調整ボルトの突出量が増大する様に、上記第一、第二両ラチェット歯及び上記雌螺子の方向を定めた、自動間隙調整装置付ブレーキシリンダに於いて、上記ガイド孔の、上記半径方向外端部に設けた副シリンダ部と、上記ラチェットピンの外端部に固設されて、この副シリンダ部に油密に嵌装された副ピストン部と、この副ピストン部よりも上記半径方向内側に於いて、上記副シリンダ部に圧油を送り込む給油通路と、この給油通路の途中に設けた開閉弁とを備え、この開閉弁は、ブレーキ装置の温度上昇時にのみ開くものである事を特徴とする自動間隙調整装置付ブレーキシリンダ。

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