特許
J-GLOBAL ID:200903098426229590

無段変速機

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 前田 弘 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-054434
公開番号(公開出願番号):特開平9-242844
出願日: 1996年03月12日
公開日(公表日): 1997年09月16日
要約:
【要約】 (修正有)【課題】 HSTと最終減速機の大型化を招くことなく、ロックアップ作動点の増大を可能としてロックアップ運転時の変速効率の向上とHMT全体の出力増大を図る。【解決手段】 機械式トランスミッション(3;MT)を入力軸1と出力軸2との間に介装し、静液圧式トランスミッション(4;HST)を並設する。入力軸とMTの入力側との間に、入力軸回転数を設定減速比に対応する減速回転数に減速する第3遊星歯車機構15を介装し、低〜中変速比域で減速回転数にして入力させる第4クラッチ機構13と、高変速比域で入力軸回転数のまま入力させる第5クラッチ機構14とを付設して運転モードの増加を可能にする。コントローラ18によりクラッチ機構10〜14の断続切換制御と、HSTからMTへの出力を非伝達状態に維持するよう可変斜板51の斜板角度制御とを行い、低〜高変速比の間に7点のロックアップ作動可能点を設ける。
請求項(抜粋):
動力源に接続される入力軸(1)と、出力軸(2)と、上記入力軸(1)と出力軸(2)との間に介装された機械式トランスミッション(3)と、上記入力軸(1)及び出力軸(2)に対し並列に配設され入力側が上記入力軸(1)に接続され出力側が上記機械式トランスミッション(3)を介して上記出力軸(2)に接続された静液圧式トランスミッション(4)とを備えており、 上記静液圧式トランスミッション(4)は、可変斜板(51)の斜板角度を複数の運転モードのそれぞれにおいて斜板角度がゼロの中立位置と所定の傾斜角度の傾斜位置との間で増減変更制御することにより、上記入力軸(1)からポンプ軸(52)に入力する回転を所定の吐出液量に変換する入力側の液圧ポンプ(5)と、上記所定の傾斜角度に設定された斜板(61)により上記液圧ポンプ(5)からの吐出液圧を回転力に変換してモータ軸(62)を回転させる出力側の液圧モータ(6)とを備え、上記機械式トランスミッション(3)は、上記静液圧トランスミッション(4)のモータ軸(62)と連動するよう接続された第1太陽歯車(71)と、この第1太陽歯車(71)に係合されてその周囲を公転する第1遊星歯車(72)と、この第1遊星歯車(72)に係合される一方、出力軸(2)と連結された第1内歯歯車(73)とを有する第1遊星歯車機構(7)と、上記第1太陽歯車(71)とは互いに独立した第2太陽歯車(81)と、キャリア(84)が上記第1内歯歯車(73)と結合され上記第2太陽歯車(81)に係合されてその周囲を上記第1内歯歯車(73)と同期して公転する第2遊星歯車(82)と、この第2遊星歯車(82)に係合される一方、上記第1遊星歯車(72)のキャリア(74)と結合されその第1遊星歯車(72)と同期して回転する第2内歯歯車(83)とを有する第2遊星歯車機構(8)と、上記第1遊星歯車(72)及び第2内歯歯車(83)の両者を上記各運転モードに応じて非回転部(103)に対し断続切換可能に連結する第1クラッチ機構(10)と、上記第2太陽歯車(81)を上記各運転モードに応じて入力軸(1)に対し断続切換可能に連結する第2クラッチ機構(11)と、上記第1遊星歯車(72)及び第2内歯歯車(83)の両者を上記各運転モードに応じて上記入力軸(1)に対し断続切換可能に連結する第3クラッチ機構(12)とを備え、上記機械式トランスミッション(3)と、静液圧式トランスミッション(4)とを変速比に応じて複数の運転モードに分けて作動させることにより、上記入力軸(1)に入力する一定回転数の入力回転を無段階で変速させて上記出力軸(2)に伝達するように構成された無段変速機において、上記入力軸(1)と機械式トランスミッション(3)の入力側との間に介装され入力軸(1)の回転を設定減速比に対応する減速回転数に減速した状態で上記機械式トランスミッション(3)の入力側に入力させる入力回転数減速機構(15)と、この入力回転数減速機構(15)に対し付設され、上記入力回転数減速機構(15)の作動を低変速比域から中変速比域の運転モードにおいて上記機械式トランスミッション(3)の入力側に対し上記減速回転数の回転を入力させる作動状態と、高変速比側の運転モードにおいて上記機械式トランスミッション(3)の入力側に対し入力軸(1)の回転を非減速状態で入力させる非作動状態とに切換制御する切換機構(13,14)と、上記出力軸(2)の回転数が特定回転数にある場合に、上記静液圧式トランスミッション(4)のモータ軸(62)を空転状態にしてその静液圧式トランスミッション(4)からの動力を上記出力軸(2)に対し非伝達状態に切換制御するロックアップ作動制御手段(18)とを備えていることを特徴とする無段変速機。

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