特許
J-GLOBAL ID:200903098436954196

故紙のパルプスラリーを処理する装置及び方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 若林 忠
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-524286
公開番号(公開出願番号):特表平8-509273
出願日: 1994年04月07日
公開日(公表日): 1996年10月01日
要約:
【要約】長い繊維、短い繊維及び大きな不純物と微細な不純物を含む故紙のパルプスラリーを処理するための装置を提供する。本発明はまた、長い繊維と大きな不純物を短い繊維と微細な不純物から分離するために、スラリーをガス状媒体によりスクリーン上にスプレーする工程を含む。
請求項(抜粋):
[請求項1] 比較的大きな変形可能な不純物である糸類、フォイル、及びグルーの固まりと、比較的微細な不純物である小さな粒子、印刷インク、及び灰分とクレーのような充填材料とを含有する、故紙のパルプスラリーを処理するための装置であって、該装置が、 -ガス状媒体により前記パルプスラリーのジェットをスプレーする手段、 -前記パルプスラリーのジェットによって打ち当てられるように前記ガス媒体中に置かれた第1のスクリーンであって、該第1のスクリーンは、このスクリーンに打ち当るパルプスラリーが、比較的長い繊維及び前記の大きな不純物を含むリジェクトされる第1の水性区分と、比較的短い繊維及び実質的にすべての前記微細な不純物を含むアクセプトされる第2の水性区分とに分別されるようなサイズの複数の孔を有するスクリーン、 -スクリーンの孔の大きさが、前記長い繊維を通過させ、かつ、前記大きな不純物が変形されないと云う条件の下ではこの大きな不純物の通過を妨げるようなサイズを有する、第2のスクリーン、 -前記第1の水性区分を前記第1のスクリーンから第2のスクリーンヘ導く手段、 -前記第1の水性区分を大きな不純物を含むリジェクトされる第3の水性区分と長い繊維を含むアクセプトされる第4の水性区分とに分離するために、大きな変形可能な不純物が前記第2のスクリーンの孔に対して押されるときに、この変形可能な不純物が変形しないように第1の水性区分を第2のスクリーンに対しておだやかに押すようにアレンジした手段、からなることを特徴とする、前記故紙のパルプスラリーを処理するための装置。[請求項2] 前記長い繊維を漂白するために、前記第2のスクリーンを通って得られる長い繊維を漂白剤と混合する手段をさらに含む、請求項1に記載の装置。[請求項3] スクリーンの孔が、短い繊維を通過させ、かつ、微細不純物の小粒子の通過を妨げるようなサイズを有する第3のスクリーンと、前記第2の水性区分から微細不純物の小粒子をスクリーニングするためにこの第2の水性区分を第1のスクリーンから第3のスクリーンへ導く手段とをさらに含む、請求項1に記載の装置。[請求項4] 前記第3のスクリーンを通過して得られる短い繊維を、この短い繊維を漂白するために漂白剤と混合する手段をさらに含む、請求項3に記載の装置。[請求項5] 前記第2のスクリーンを通過して得られる長い繊維を、この長い繊維を漂白するために、漂白剤と混合する手段、及び白紙の製造用に適した最終の白いパルプをつくるために、漂白した長い繊維と漂白した短い繊維とを混合する手段をさらに含む、請求項4に記載の装置。[請求項6] 前記第2の水性区分から微細不純物の印刷インクと充填材料を洗浄するために、第3のスクリーンの上流に位置した洗浄装置をさらに含む、請求項5に記載の装置。[請求項7] 前記第2の水性区分から微細不純物の印刷インクを分離するために、前記洗浄装置の上流に位置した浮遊装置をさらに含む、請求項6に記載の装置。[請求項8] 短い繊維の第2の水性区分から微細不純物の印刷インクを分離するために、第3のスクリーンの上流に位置した浮遊装置をさらに含む、請求項5に記載の装置。[請求項9] 比較的大きな変形可能な不純物である糸類、フォイル、及びグルーの固まりと、比較的微細な不純物である小さな粒子、印刷インク、及び灰分とクレーのような充填材料とを含有する、故紙のパルプスラリーを処理する方法であって、該方法が以下のステップ: -前記パルプスラリーをガス状媒体によりジェット状にスプレーすること、 -パルプスラリーが、比較的長い繊維及び前記の大きな不純物を含むリジェクトされる第1の水性区分と、比較的短い繊維及び実質的にすべての前記微細な不純物を含むアクセプトされる第2の水性区分とに分別するように前記パルプスラリーのジェットをスクリーニングすること、及び -パルプスラリーの前記第1の水性区分を、パルプスラリー中の大きな不純物を殆んど変形させずにスクリーニングを行い、その結果、第1の水性区分が大きな不純物を含むリジェクトされた第3の水性区分と、長い繊維を含むアクセプトされた第4の水性区分とに分離するようにスクリーニングすること、からなることを特徴とする、前記故紙のパルプスラリーを処理する方法。[請求項10] 前記第4の水性区分中に含まれる長い繊維が、この長い繊維を漂白するための漂白剤と混合される、請求項9に記載の方法。[請求項11] 前記微細な不純物の小粒子が、前記第2の水性区分からスクリーンにより分離される、請求項9に記載の方法。[請求項12] 微細な不純物の小粒子を除いた第2の水性区分に含まれる短い繊維が、この短い繊維を漂白するための漂白剤と混合される、請求項11に記載の方法。[請求項13] 前記第4の水性区分に含まれる長い繊維がこの長い繊維を漂白するための漂白剤と混合され、次いで得られた漂白された長い繊維が、白紙を製造するのに適する最終の白い繊維パルプをつくるために漂白された短い繊維と混合される、請求項12に記載の方法。[請求項14] 前記第2の水性区分からの微細不純物の印刷インク及び充填材料の洗浄が、第2の水性区分からの微細不純物の小粒子のスクリーニングに先行する、請求項13に記載の方法。[請求項15] 第2の水性区分からの微細不純物の印刷インクの浮遊分離が前記洗浄に先行する、請求項14に記載の方法。[請求項16] 第2の水性区分からの微細不純物の印刷インクの浮遊分離が、第2の水性区分からの微細不純物の小粒子のスクリーニングに先行する、請求項13に記載の方法。
引用特許:
審査官引用 (6件)
  • 特開平4-146283
  • 特表平4-506843
  • 特開昭63-120186
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