特許
J-GLOBAL ID:200903098740030820

低降伏比高張力鋼板の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 金丸 章一
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-150617
公開番号(公開出願番号):特開平5-339631
出願日: 1992年06月10日
公開日(公表日): 1993年12月21日
要約:
【要約】【構成】 化学成分を調整した鋼片を、圧延仕上がり温度 Ar3変態点〜950 °Cの範囲で熱間圧延を行い、その後、冷却停止温度 400〜550 °Cの範囲まで加速冷却する鋼板の製造方法において、所望の引張強さに応じて、引張強さと化学成分とから降伏比75%以下を満足するMnとC の比を求め、このMnとC の比を加味して、炭素当量と所望の引張強さとから熱間圧延後の平均冷却速度を求め、この平均冷却速度と板厚とから冷却水量密度を求め、この冷却水量密度で熱間圧延後 400〜550 °Cの温度範囲まで加速冷却する。【効果】 従来の圧延ままあるいは焼きならし処理で製造される鋼板に比較して、炭素当量(Ceq )を大幅に低減して、溶接性および溶接継手靱性の優れた降伏比75%以下の低降伏比高張力鋼板の製造が可能である。
請求項(抜粋):
C:0.05〜0.20%、 Si:0.05〜0.60%、Mn:0.5〜2.0 %、Sol.Al:0.005〜0.10%を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼片を、圧延仕上がり温度 Ar3変態点〜950 °Cの範囲で熱間圧延を行い、その後、冷却停止温度 400〜550 °Cの範囲まで加速冷却する鋼板の製造方法において、所望の引張強さに応じて、引張強さ(TS)と化学成分とから(1) 式で降伏比(YR)75%以下を満足するMnとC の比(M) を求め、このMnとC の比(M) を加味して、(3) 式で求まる炭素当量(CE)と所望の引張強さ(TS)とから(2) 式で熱間圧延後の平均冷却速度(CR)を求め、この平均冷却速度(CR)と板厚(t) とから(4) 式で冷却水量密度(WF)を求め、この冷却水量密度(WF)で熱間圧延後 400〜550 °Cの温度範囲まで加速冷却し、降伏比(YR)を75%以下にすることを特徴とする低降伏比高張力鋼板の製造方法。 YR={0.95×TS+1.3 ×(M-9.6)+6.3 ×(Cu %+Ni%) +18}≦75...(1) TS=(93 ×CE+24) +ΔTS............................................................(2) ここで、ΔTS=-5.8 ×10-2(8-CR)2-7.6 ×10-1(8-CR) CE=C %+Si%/7.0 +Mn%/6.8 +(Cu %+Ni%) /23.2+Cr%/9.0 +4.6 ×Nb%..................................................................(3) WF=(2.5×10-3t-0.05) ×CR......................................................(4) ただし、YR:降伏比(%)TS:引張強さ(kgf/mm2)M :Mn%/C %CR:平均冷却速度(°C/s)ΔTS:平均冷却速度 8°C/sを基準とした場合の各平均冷却速度による引張強さの変化量(kgf/mm2)CE:炭素当量(%)WF:冷却水量密度(m3/m2 min)t :板厚(mm)
IPC (4件):
C21D 8/02 ,  C22C 38/00 301 ,  C22C 38/06 ,  C22C 38/50

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