特許
J-GLOBAL ID:200903098912742739

多成分流の分離方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 宇井 正一 (外4名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-115513
公開番号(公開出願番号):特開平6-007601
出願日: 1993年05月18日
公開日(公表日): 1994年01月18日
要約:
【要約】【目的】 多塔式蒸留装置で塔の熱的連結を行い、多成分流中の選ばれた成分を蒸留分離し、これを回収する改良方法を提供する。【構成】 主蒸留塔12の塔頂より高揮発性成分Aを、塔底より低揮発性成分Cを抜出し、そしてA,C両成分の中間の揮発性の成分Bを副塔22の中間箇所から抜出す。主蒸留塔12と副塔22との熱的連結を、主蒸留塔12の濃縮部から抜出した蒸気分34と副塔22の回収部から抜出した液体分28との熱交換と、主蒸留塔12の回収部から抜出した液体分36と副塔22の濃縮部から抜出した蒸気分40との熱交換のうちの少なくとも一方によって行う。
請求項(抜粋):
少なくとも1種の揮発性成分Aと、より低揮発性の少なくとも1種の成分Cと、これらの成分A及びCの揮発性の中間の揮発性を有する成分Bとを含んでなる多成分流を、副塔を組み入れてなる多塔式蒸留装置へ導入し、当該副塔で上記多成分流から少なくとも一つの成分を分離及び回収する、多成分流の分離方法において、下記の工程(a)〜(f)を含んでなる、主蒸留塔と副塔とを含む多塔式蒸留装置で少なくとも成分A,B及びCを含有している流れ中の成分Bの回収を向上させる多成分流の改良分離方法。(a)成分Bに富み、成分Bよりも揮発性が高い成分Aが混入していて且つ成分Bよりも揮発性が低いより低濃度の成分Cを含有している液体分を、上記主蒸留塔から抜出し、そしてこの液体分を上記副塔の回収部へ導入する工程(b)成分Bに富み、成分Bよりも揮発性が低い成分Cが混入していて且つ成分Bよりも揮発性が高いより低濃度の成分Aを含有している蒸気分を、上記主蒸留塔から抜出し、そしてこの蒸気分を上記副塔の濃縮部へ導入する工程(c)成分Bに富み且つずっと低濃度の成分Cを含有している上記液体分の導入箇所と成分Bに富み且つずっと低濃度の成分Aを含有している上記蒸気分の導入箇所の中間の箇所で前もって選択された濃度の成分Bを上記副塔から抜出す工程(d)上記副塔の回収部から成分Aに富む蒸気分を抜出してこの蒸気分を上記主蒸留塔に戻す工程(e)上記副塔の濃縮部から成分Cに富む液体分を取出してこの液体分を上記主蒸留塔に戻す工程(f)上記副塔と上記主蒸留塔とを、(i)及び(ii)で示される下記の工程のうちの少なくとも一方により熱的に統合する工程(i)上記副塔から得られた液体分のうちの少なくとも一部分を上記主蒸留塔から得られた蒸気分で気化させて、それにより上記主蒸留塔から得られた当該蒸気分の少なくとも部分的な凝縮と上記副塔から得られた当該液体分の少なくとも部分的な気化を行い、上記主蒸留塔から得られた当該凝縮させた蒸気分のうちの少なくとも一部分を当該多塔式蒸留装置に戻し、そして上記副塔からの当該気化させた液体分のうちの少なくとも一部分を当該多塔式蒸留装置に戻す工程及び(ii)上記副塔から得られた蒸気分のうちの少なくとも一部分を上記主蒸留塔から得られた液体分で凝縮させて、それにより上記主蒸留塔から得られた当該液体分のうちの少なくとも一部分を気化させ、且つ上記副塔から得られた蒸気のうちの少なくとも一部分を凝縮させ、上記主蒸留塔から得られた当該気化させた液体分のうちの少なくとも一部分を当該多塔式蒸留装置に戻し、そして上記副塔から得られた当該凝縮させた液体分のうちの少なくとも一部分を当該多塔式蒸留装置に戻す工程

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