特許
J-GLOBAL ID:200903099040658957
炭素繊維の製造方法
発明者:
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出願人/特許権者:
代理人 (1件):
高畑 靖世
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2002-368810
公開番号(公開出願番号):特開2004-197278
出願日: 2002年12月19日
公開日(公表日): 2004年07月15日
要約:
【課題】高比重、高強度且つ伸度を有し、毛羽の無い、良好なストランド形態のポリアクリロニトリル(PAN)系炭素繊維の製造方法を提供する。【解決手段】第一炭素化工程において比重1.3〜1.5のPAN系耐炎化繊維を不活性雰囲気中、熱処理して比重1.50〜1.70の第一炭素化処理繊維を得、得られた繊維の第二炭素化工程一次処理を、第一炭素化処理後の繊維の比抵抗値、比重、窒素含有量、配向度、及び結晶子サイズが所定の範囲を満たすと共に一次処理中の繊維応力が所定の範囲を満たす条件で行い、且つ二次処理を、一次処理後の繊維の、比抵抗値、比重、及び結晶子サイズが所定の範囲を満たすと共に二次処理中の繊維応力が所定の範囲を満たす条件で行う炭素繊維の製造方法。【選択図】なし
請求項(抜粋):
第一炭素化工程において比重1.3〜1.5のポリアクリロニトリル系耐炎化繊維を不活性雰囲気中、熱処理して得られた比重1.50〜1.70の第一炭素化処理繊維を、第二炭素化工程において不活性雰囲気中で800〜1800°Cの温度範囲内で炭素化する炭素繊維の製造方法であって、第二炭素化工程における一次処理として下記条件(1)乃至(5)のいずれをも満たす範囲で(6)の延伸処理を行い、次いで二次処理として下記条件(7)乃至(9)のいずれをも満たす範囲で(10)の延伸処理を行う炭素繊維の製造方法。
第二炭素化工程条件
一次処理条件
(1) 第一炭素化処理繊維の比抵抗値が400Ω・g/m2以上の範囲
(2) 第一炭素化処理繊維の比重が一次処理中上昇し続ける範囲
(3) 第一炭素化処理繊維の窒素含有量が10質量%以上の範囲
(4) 第一炭素化処理繊維の広角X線測定(回折角26°)における配向度が80.8%以下で、一次処理中上昇し続ける範囲
(5) 第一炭素化処理繊維の広角X線測定(回折角26°)における結晶子サイズが1.47nmより大きくならない範囲
(6) 第二炭素化工程一次処理での繊維張力(F gf/mm2)と第一炭素化処理繊維の断面積(S mm2)とで算出される繊維応力(D N)が下式
1.24 × 10-3 > D > 0.46 × 10-3
〔但し、D = F × S × 9.8 / 1000
S = πA2 / 4
Aは第一炭素化処理繊維の直径(mm)〕
を満たす範囲で繊維張力を与える延伸処理
二次処理条件
(7) 一次処理繊維の比抵抗値が400Ω・g/m2未満の範囲
(8) 一次処理繊維の比重が変化しない又は低下する範囲
(9) 一次処理繊維の広角X線測定(回折角26°)における結晶子サイズが1.47nmより大きく、且つ二次処理中上昇し続ける又は変化しない範囲
(10) 第二炭素化工程二次処理での繊維張力(G gf/mm2)と第一炭素化処理繊維の断面積(S mm2)とで算出される繊維応力(E N)が下式
0.60 × 10-3 > E > 0.23 × 10-3
〔但し、E = G × S × 9.8 / 1000
S = πA2 / 4
Aは第一炭素化処理繊維の直径(mm)〕
を満たす範囲で繊維張力を与える延伸処理
IPC (1件):
FI (1件):
Fターム (13件):
4L037CS03
, 4L037FA01
, 4L037FA03
, 4L037FA05
, 4L037FA08
, 4L037FA11
, 4L037FA12
, 4L037PA55
, 4L037PA65
, 4L037PC09
, 4L037PC13
, 4L037PS02
, 4L037PS12
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