特許
J-GLOBAL ID:200903099097473872

原子炉の偶発的メルトダウン後に炉心を回収するための装置を備えた原子炉

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 川口 義雄 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-297387
公開番号(公開出願番号):特開平6-109885
出願日: 1992年11月06日
公開日(公表日): 1994年04月22日
要約:
【要約】【目的】 炉心の溶融又はメルトダウンを引き起こす重大事故の場合に、加圧水型原子炉のような原子炉の炉心の回収と遮蔽を行うための装置を提案する。【構成】 この装置は、その事故の初期段階において原子炉容器の下方に集められる水を排出し、それに続いて溶融した炉心残骸を回収することが可能な収容器20を原子炉容器16の下方に配置する。その水は、前記収容器の下方に配置された冷却空間の中にオーバフロー装置とサイフォン装置46、50を通って自動的に流れ込む。炉心18のメルトダウンが検出された時には、貯水槽内に収容されていた水が重力によって冷却空間内に流れ込み、それによって前記冷却空間内に配置されたコンテナを完全に水没させる。原子炉容器の底部を通過した溶融炉心が前記器の中に流れ込み、更には溶融可能なプラグ32を通ってコンテナの中に流れ込み、貯水槽56と冷却空間40との間で自然対流が発生させられ冷却を確かなものにする。原子炉容器の底部が1つの塊として落下する場合に備えて、落下緩衝装置76が前記収容器の中に配置されている。
請求項(抜粋):
遮蔽エンクロージャと、前記遮蔽エンクロージャ内に完全に囲い込まれ且つ加圧水を収容する一次回路と、炉心メルトダウンの場合に炉心を回収するための手段とを有する原子炉であって、前記一次回路は、前記炉心がその中に配置されている容器を有し、更に前記炉心回収手段が、少なくとも前記容器の下部部分を取り囲む収容器と、前記収容器の下方に配置され且つ溶融可能なプラグによって前記収容器から分離されたコンテナと、前記コンテナを取り囲む冷却空間と、前記冷却空間の中へ前記収容器の内容物を受動的に排出するための手段と、前記冷却空間の高さを上回る高さに配置された少なくとも1つの冷却水貯水槽と、前記貯水槽と前記冷却空間との間の自然対流循環を確立させるための手段とを有することを特徴とする原子炉。

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