特許
J-GLOBAL ID:200903099835624821

高塔状比免震装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 川成 靖夫
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平11-162801
公開番号(公開出願番号):特開2000-352216
出願日: 1999年06月09日
公開日(公表日): 2000年12月19日
要約:
【要約】【課題】 従来の免震構造物は、免震部材の構造的性能から上方への引抜力が発生しないように利用するのが常識とされ、地震、風圧時において許容範囲内での平面的自由運動が、免震部材の上部と下部相互間に保障されていることが条件になっている。しかし、免震部材の構造的性能から上部への引抜には耐えられないものが多く、引抜力を起こさせない上部形状にせざるを得ないなどの問題がある。【解決手段】 免震部材の上部からの引抜力を、免震部材の上部と下部を鎖継ぎ型に上下に配した浮上り防止ビームとビーム支柱によって、下部構造の重量の全部をカウンターウエイトとして有効に働かせようというものである。
請求項(抜粋):
下部構造体(2)に免震部材(3)を介して設置された上部構造体(4)から構成された免震構造物(5)における下部構造体(2)に連設された下部構造体の梁(2A)と、上部構造体(4)に連設された上部構造体の梁(4A)との間に引抜き防止装置(6)が配設され、引抜き防止装置(6)は、上部構造体側浮上り防止ビーム部(6A)と、下部構造体側浮上り防止ビーム部(6B)から構成され、上部構造体側浮上り防止ビーム部(6A)は、上部浮上り防止ビーム(6A1)と、一方のビーム支柱(6A2)と他方のビーム支柱(6A3)から構成され、上部浮上り防止ビーム(6A1)は、所定寸法の中空角型鋼管(6A11)を用い、コンクリート(6A12)が充填され、一方のビーム支柱(6A2)は、正面上向きコ字状の門型に構成されていると共に、他方のビーム支柱(6A3)も正面上向きコ字状の門型に構成され、上部浮上り防止ビーム(6A1)の両端には、下方から一方のビーム支柱(6A2)と他方のビーム支柱(6A3)が嵌合固定され、かつ、これら両ビーム支柱の上端は上部構造体の梁(4A)の下面に固定され、下部構造体側浮上り防止ビーム部(6B)は、上部浮上り防止ビーム(6A1)に対して直交方向で配設されるべき下部浮上り防止ビーム(6B1)と、一方のビーム支柱(6B2)と他方のビーム支柱(6B3)から構成され、下部浮上り防止ビーム(6B1)は、所定寸法の中空角型鋼管(6B11)を用い、コンクリート(6B12)が充填され、一方のビーム支柱(6B2)は、正面門型に構成されていると共に、他方のビーム支柱(6B3)も正面門型に構成され、下部浮上り防止ビーム(6B1)は、上部浮上り防止ビーム(6A1)の上面に、当該上部浮上り防止ビームの長手方向とは直交する方向をもって上方から当接され、かつ、この下部浮上り防止ビーム(6B1)の両端には、上方から一方のビーム支柱(6B2)と他方のビーム支柱(6B3)が嵌合固定され、さらに、これら両ビーム支柱の下端は下部構造体の梁(2A)の上面に固定されていることを特徴とする高塔状比免震装置。

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