特許
J-GLOBAL ID:200903099895587798

並列計算機における数値計算シミュレーション方式

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 京本 直樹 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-193511
公開番号(公開出願番号):特開平6-035894
出願日: 1992年07月21日
公開日(公表日): 1994年02月10日
要約:
【要約】【目的】 有限差分法による数値計算シミュレーション方式において、所定の許容計算誤差の範囲内で可能な限り大きな差分ステップを、自動的かつ高速に確定することにより、数値計算全体の実行CPU時間の短縮を図る。【構成】 初期設定部1において元の差分格子データ,差分幅の自動拡大乗数,差分幅拡大にともなう許容計算誤差が入力され、積分試行範囲設定部2においては、差分幅拡大による計算結果相違の程度を把握するための計算試行範囲が入力される。演算試行部4では、差分ステップ変更指定部3で指定する複数通りの差分幅に対し計算が並列に試行され、元の差分幅に対する結果との相違が実行結果評価部6により判定される。差分ステップ確定部7では、その結果が許容誤差範囲内であれば差分幅をさらに拡大させ、またそうでなければ許容される最も粗い差分幅を確定し、以降の積分計算を継続することにより、全体での演算時間の短縮を可能とする。
請求項(抜粋):
数値シミュレーション開始時における全差分格子点の座標値,差分ステップを変化させた場合の計算結果に対して許容される誤差の程度,差分ステップを自動的に拡大させる際の乗数を入力する初期設定部と、前記初期設定部において設定された差分ステップを用いて、数値シミュレーションを試行する積分範囲の終点を指定する積分試行範囲設定部と、前記差分ステップを拡大させるパターンを何通り作成するかを入力し、さらに初期設定部において入力された予備的な座標値と、差分ステップの増加乗数とをもとに、計算領域全体にわたって差分ステップを拡大させた格子点パターンを作成する差分ステップ変更指定部と、前記差分ステップ変更指定部において設定した複数通りの差分ステップを用い、前記積分試行範囲設定部において指定された範囲内において、各々異なるCPU上において、計算を並列に実行し、その結果を記憶装置上に格納する演算試行部と、複数の差分ステップに対して実行された計算の所要CPU時間に関して比較評価を行う実行時間評価部と、前記演算試行部において格納された異なる差分ステップに対する計算結果について、それらの間の相違を計算し、許容計算誤差の範囲内におさまるか否かを判定する実行結果評価部と、前記実行結果評価部において算出された誤差が許容範囲内であればさらに差分ステップを増加させ、またそうでない場合には、許容される最大の差分ステップを新たに確定し、以降のステップにおける積分計算のステップへと継続させる差分ステップ確定部とで構成されることを特徴とする並列計算機における数値計算シミュレーション方式。
IPC (4件):
G06F 15/20 ,  G06F 9/28 320 ,  G06F 9/38 370 ,  G06F 15/16 390

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