特許
J-GLOBAL ID:200903099916328950

耐用寿命が改善された電極

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 湯浅 恭三 (外6名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-155586
公開番号(公開出願番号):特開平6-101083
出願日: 1993年06月25日
公開日(公表日): 1994年04月12日
要約:
【要約】【目的】 接着力が高く耐用寿命が優れた被覆を有する電極を提供する。【構成】 チタンで代表されるバルブ金属のような、電極用物品の基材金属に、以後の被覆の形成に適したきわめて望ましい粗い表面が形成される。これは、エッチングや、金属またはセラミックの酸化物の溶融噴射のような、粗い表面形態を形成する様々な処理によって達成される。通常次の処理として、この適切な形態を有する表面上にバリヤー層が形成される。これは加熱を含む処理、例えば層形成前駆物質の熱分解のような処理によって行われる。次の被覆によって、最も苛酷な商業的環境においてさえ優れた耐用寿命が付与される。
請求項(抜粋):
基材金属から電極を調製する方法であって、前記方法は、まず下記(a)〜(d)のうちの1つまたは2つ以上の工程によって粗い表面を形成することからなり:(a)前記基材金属に粒界エッチングを施す工程であって、エッチングによって3次元の結晶粒と深い結晶粒界が形成される;または(b)前記金属基材上へバルブ金属層を溶融噴射する工程;または(c)前記金属基材上へセラミック酸化物粒子を溶融噴射する工程;または(d)シャープなグリットを用いて金属基材表面にグリットブラストを施すことによって3次元表面を形成する工程;これによって形成される粗い表面は、プロフィルメータで測定して少なくとも約250ミクロインチの平均表面粗さと少なくとも約40の平均表面ピーク/インチを有し、前記ピーク/インチは400ミクロインチの上限と300ミクロインチの下限を基準とするものであり、前記工程(c)において前記金属基材上で前記粗い表面にセラミック酸化物のバリヤー層が形成され、すなわち前記粗い表面上へのセラミック酸化物のバリヤー層の形成は工程(a)、(b)および(d)のいずれかの後に行われ、前記バリヤー層は下記(1)〜(4)の1つまたは2つ以上の工程によって形成され:(1)前記粗い表面を、酸素含有雰囲気中で約450°C以上の高温に少なくとも約15分間加熱する工程;または(2)前記粗い表面に金属酸化物前駆置換物質をドーピング剤とともにまたはドーピング剤なしで適用し、この場合、前記金属酸化物前駆置換物質は加熱したときに金属酸化物を形成するものであり、次いで、金属酸化物前駆物質が金属酸化物に変換するのに十分な高温で前記置換物質を熱処理する工程;または(3)前記粗い表面上に揮発性出発原料をドーピング成分とともにまたはドーピング成分なしで化学蒸着させることによって下級酸化物の層を形成する工程であって、この場合前記出発原料は、少なくとも約250°Cの温度に加熱された表面に不活性ガスのキャリヤーを介して移動し;または(4)前記粗い表面上にセラミック酸化物の粒子を溶融噴射する工程;この際、前記バリヤー層を有する表面は、前記プロフィルメータで測定した少なくとも約250ミクロインチの平均表面粗さと少なくとも約40の平均表面ピーク/インチが維持されて、次いで、得られたバリヤー層を有する表面に電気触媒被覆を適用する処理を行い、それによって前記電極が調製される、方法。
IPC (2件):
C25B 11/10 ,  C25D 17/12
引用特許:
審査官引用 (3件)
  • 特開平2-061083
  • 特開平2-061083
  • 特開平2-061083

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