研課題
J-GLOBAL ID:200904000691627852  研究課題コード:0150001552 更新日:2000年12月21日

がん細胞の異常糖鎖の発現調節機構の研究 大腸癌における一連の糖鎖硫酸基転移酵素mRNAの発現の変動

実施期間:1998 - 1999
実施機関 (1件):
実施研究者(所属機関) (6件):
研究概要:
近年,細胞-細胞間相互作用における硫酸化糖鎖の生理的意義の解明が大きく進展した。糖鎖を硫酸化する一連の硫酸基転移酵素がクローニングされ,硫酸化糖鎖の発現の分子機構が明らかになりつつある。これが大腸組織にも発現されている事を見出した。今年度は,細胞接着活性を持つポリラクトサミン系糖鎖の硫酸化に関与すると考えられる6-および6′-硫酸化転移酵素のmRNAの検索を行った。大腸癌患者20症例の癌組織とその周囲の正常粘膜組織より調製したmRNAおよびヒト大腸癌培養細胞株から採取したmRNAを対象に,RT-PCR法にて各種硫酸基転移酵素(GlcNAc6ST,HEC-GlcNAc6ST,I-ClcNAc6ST,KS6ST)の発現を調べた。その結果,GlcNAc6STは癌組織と非癌粘膜組織との間で発現に有意差がなかったが,HEC-GlcNAc6STは癌組織で非癌粘膜組織より有意に強く発現され(p<0.000043),逆にI-GlcNAc6STは非癌粘膜組織で癌組織より有意に強く発現されていた(p<0.000039)。また,KS6STは癌組織で非癌粘膜組織より有意に強く発現されていた(p<0.00079)。大腸癌培養細胞13株における6-硫酸化転移酵素の発現の結果では,HEC-GlcNAc6STは全株に発現を認め,GlcNAc6STは約半数の株に,一方I-GlcNAc6STは4株にしか発現を認めなかった。
研究制度: 経常研究

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