研課題
J-GLOBAL ID:200904007056906774  研究課題コード:9911004403 更新日:2001年03月30日

細胞接着分子セレクチンおよびそのリガンドについての研究 糖転移酵素のトランスフェクションによるL-セレクチンリガンド活性の再構成

Study on cellular adhesion molecule, secretin and its ligand
実施期間:1998 - 1999
実施機関 (1件):
実施研究者(所属機関) (8件):
研究概要:
我々は本年,従来からその生化学的本体が不明であったヒトリンパ節高内皮細静脈(HEV)血管内皮上のL-セレクチンリガンドが,シアリル6-スルホLexであることを明らかにした。その構造から見て,この糖鎖はフコシルトランスフェラーゼとスルホトランスフェラーゼによって合成されると考えられる。そこで,この両酵素の遺伝子をリガンド活性のない培養血管内皮細胞株に導入して,L-セレクチンリガンドの再構成を試みた。方法としては,以前YT細胞から得られたフコシルトランスフェラーゼVII(Fuc-TVII)と今回新たにクローニングされたGlcNAcβ:6-スルホトランスフェラーゼ(6-Sul-T)を,ヒトHUVEC由来のヒト血管内皮細胞株ECV304に単独または共に導入して,フローサイトメトリーと細胞接着実験にてシアリル6-スルホLexの発現とL-セレクチン陽性細胞の接着能を検索した。その結果,フローサイトメトリー分析によると,もとのECV304細胞はいずれの抗原も発現しなかった。シアリルLexは,Fuc-TVII強制発現クローンおよびFuc-TVII・6-Sul-Tの二重強制発現細胞に検出された。シアリル6-スルホラクトサミンは,6-Sul-T強制発現細胞およびFuc-TVII・6-Sul-Tの二重強制発現細胞に検出された。シアリル6-スルホLexは,Fuc-TVII・6-Sul-Tの二重強制発現細胞にのみ検出された。また,細胞接着実験の結果としては,L-セレクチン発現細胞は,この4種の細胞のうち,Fuc-TVII・6-Sul-Tの二重強制発現細胞にのみ接着した。この接着は,抗L-セレクチン抗体で完全に阻害され,抗シアリル6-スルホLex抗体で強く阻害された。
研究制度: 経常研究

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