研課題
J-GLOBAL ID:200904014520462180  研究課題コード:0450024143 更新日:2004年11月04日

マウス膀胱平滑筋の活動電位発生に対する粘膜上皮細胞、神経細胞、カハール細胞の役割

実施期間:2004 - 2005
実施機関 (1件):
実施研究者(所属機関) (1件):
研究概要:
膀胱は、尿を溜めると共に排泄する機能をもつ袋状の臓器である。膀胱の壁は大きく分けて、内腔側より粘膜と平滑筋層から構成されている。粘膜は、尿の貯留によって膀胱に発生する圧力を感知する装置が備わっていると考えられている。一方、平滑筋層は、これを構成している細胞の膜の電気的な興奮に伴って収縮する性質を持っている。この膜の電気的な興奮は、細胞内微小電極を平滑筋細胞に挿入することによって活動電位として記録される。膀胱平滑筋において、これら活動電位は、自発的に絶えず発生している。しかし、このような活動電位の自発的な発生を、何がどのようにして調節しているのか全く分かっていない。 最近、申請者の所属する研究グループは、モルモットから摘出した膀胱を用いて、次のような実験結果を得た。膀胱を構成している粘膜を平滑筋から切り離すと、上記の自発的な活動電位は発生しないか、発生しても不完全なものになる。粘膜付きの膀胱で観察される持続的な収縮は、この組織から粘膜を取り除くと、抑制される。このような結果から、粘膜を構成する何らかの組織が、活動電位の自発的な発生を調節しているという仮説を我々は立てた。この組織の候補としてあげられるのが、粘膜を構成する粘膜上皮細胞、神経細胞、カハール細胞である。このうち、粘膜上皮細胞は、アセチルコリンを放出し、この物質を介して膀胱平滑筋を収縮させていることが知られている。カハール細胞は膀胱以外の内臓器官の消化管において、その膜が神経細胞や平滑筋細胞の膜と部分的に結合していると報告されている。 以上のことをふまえ、申請者は粘膜を構成している粘膜上皮細胞、神経細胞もしくはカハール細胞に着目して、膀胱平滑筋細胞における活動電位の発生を調節する仕組みを明らかにすることを思い立った。この研究に用いる動物はマウスが適当であると、申請者は考えている。その理由として、マウスにはカハール細胞やアセチルコリンの受容体を遺伝的に欠損させた系統がすでに確立されているためである。
キーワード (6件):
膀胱 ,  カハール細胞 ,  粘膜上皮細胞 ,  神経細胞 ,  活動電位 ,  平滑筋
研究制度: 科学研究費補助金
研究予算: 2004年度: 2,400(千円)

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