研課題
J-GLOBAL ID:200904021770216571  研究課題コード:0450021009 更新日:2005年02月24日

脳卒中の診断と治療 脳梗塞後抗血栓療法中の脳出血と陳旧性微小脳出血

Diagnosis and treatment of stroke and neurological disorders : Intracerebral hemorrhage and old microbleeds in patients with antithrombotic therapy
実施期間:2002 - 0
実施機関 (1件):
実施研究者(所属機関) (1件):
研究概要:
T2*-weighted gradient-echo MRI(GRE-EPI)は,陳旧性出血病変の診断に有効とされ,とくに陳旧性微小出血(Old microbleeds:OMB)の検出に威力を発揮する。OMBはmicroangiopathyの存在を示唆する。脳梗塞後の治療として抗凝固,抗血小板療法を投与中の患者が脳出血を発症することは稀ではない。OMBの有無が脳梗塞後の脳出血の危険因子となりうるかどうかを検討した。当院に入院した急性期脳出血のうちGRE-EPIを施行した連続例96例を対照とした。82例はこれまで梗塞の既往がない初回の脳出血例(初回群)であった。14例が脳梗塞の既往(脳梗塞群)があり,脳出血発症時に8例が抗血小板剤を,4例が抗凝固療法を,2例が両剤を投与されていた。GRE-EPIで浮腫を伴わない低信号をOMBと診断し検討を行なった。両群の平均OMB数は梗塞群で8.35と初回群3.21に比べ有意に高値であった(p<0.01)。入院時および退院時の平均NIHSSは両群で差を認めなかった(10.4 vs. 11.2)(6.9 vs. 6.9)。また,平均年齢,脳出血発症時の収縮期血圧,拡張期血圧は両群で差がなかった。OMBの部位としては,皮質/皮質下(42%),被殻(23%),視床(13%),小脳(16%),脳幹(6%)であった。危険因子として糖尿病が梗塞群で有意に高率であった(p<0.05)。GRE-EPIで認められる多発性のOMBは,脳梗塞後の脳出血のリスクの一つである可能性が示唆された。
プロジェクト実施機関 (1件):
  • (E070000000)

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