研課題
J-GLOBAL ID:200904029705451335  研究課題コード:0150001553 更新日:2000年12月21日

がん細胞の異常糖鎖の発現調節機構の研究 CRE-like elementを介するFuc-T VIIプロモーターのHTLV-1 Tax蛋白によるリン酸化非依存性の転写活性化

実施期間:1998 - 1999
実施機関 (1件):
実施研究者(所属機関) (5件):
研究概要:
我々はこれまで,ヒトフコシルトランスフェラーゼ(Fuc-T)VIIは細胞接着分子セレクチン・リガンドの合成に重要な酵素であり,そのリガンドは成人T細胞性白血病(ATL)の組織浸潤と相関があることを示してきた。また,細胞接着分子の合成に重要なFuc-T VII糖転移酵素の転写がHTLV-1 Taxによってその遺伝子promoterのCRE-like elementを介して活性化することを示してきた。そのCRE-like elementの配列がHTLV-1 LTR21-bpに類似していたことから,本年度は,そのCRE-like elementの機能的な検討とmutagenesisを用いたこのelement内の配列のTax依存的enhancer活性に対する影響を検討した。Protein kinase A(PKA)関連のCRE活性化経路を欠くF9細胞にPKAの活性体,ATF/CREB familyの誘導体及びその人工欠損体のplasmidを用いて,Fuc-T VIIのTax依存的reporter活性を測定した。またCRE-like element(両端に存在するGC-rich配列を含め)の10種類の置換変異体を作成し,Jurkat T細胞におけるTax依存的reporter活性を測定した。その結果,Fuc-T VII遺伝子のTax依存性enhancerであるCRE-like elementは,リン酸化非依存性経路により働いており,CBP結合部位を欠いているATF/CREBの変異体でもTax依存的enhancer活性を認めた。以上より,Fuc-T VII promoterにはリン酸化非依存性のTaxによる転写活性化機序があり,そのenhancer部であるCRE-like elementにはHTLV-1 LTRと配列の相似とともにその機能的類似性も認められた。
研究制度: 経常研究

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