研課題
J-GLOBAL ID:200904042230202633  研究課題コード:0250008851 更新日:2003年12月15日

じん肺CTの国際的診断基準の開発-国際じん肺標準フィルムの改訂に沿って-

Development of the International Classification of HRCT for Occupational and Environmental Respiratory Diseases
実施期間:1998 - 2002
実施機関 (1件):
実施研究者(所属機関) (2件):
研究概要:
じん肺、特に、アスベスト(石綿)によるアスベスト肺は今や先進諸国における産業医学上最大の問題であり、最新の診断技術であるCTあるいは高分解能CT(HRCT)を導入し、現行の胸部単純X線によるILO国際じん肺診断基準を補完するCTの為の国際じん肺診断基準の開発が必要と考え、その開発を試みた。 初年度前半にドイツ、フィンランド、日本で独自に開発された3つのCT基準について検討がなされ、互換性のあることが確認された。 平成12年2月にFIOHと共催でフィンランドで開催した班会議において、ドイツ、フィンランド、日本、米国に加え、フランス、ベルギーなどEU諸国の研究者の参加を得た。これら6カ国のエキスパートの合意により国際基準開発の必要性が再確認され、アスベスト肺については概ね、高分解能CT(HRCT)をスクリーニングに用いる際に遵守すべき撮像条件が合意された。 同年6月、日光での班会議において、この条件に沿って撮られたHRCTの所見の記述について、その読影指針、読影票が主にドイツ案、日本案を原型として作成された。日光合意に基づき19例の粉塵曝露者のHRCT写真を各国の研究者が読影試験を行い、各所見のグレード付けが一致している症例を選出した。また、読影票の表現等についての評価を行った。 さらに、検討された内容について討議するため10月にドルトムントで班会議を開き、読影指針、読影票の改訂が行われた。また、読影試験の結果から選出された参照フィルムを供覧し合意を得た。この結果、合意された参照フィルムは粒状影、不整形陰影、Dot-like lesion、蜂窩肺、肺気腫、胸膜肥厚などである。開発された国際基準が石綿肺などの極めて初期に見られるDot-like lesionなど、古典的珪肺、石綿肺では見られない所見をも記載できることから、じん肺一般に留まらず、職業性および環境性呼吸器疾患のためのHRCT国際基準とすることが合意された。 引き続き、菅沼を研究代表者とする妥当性検証・教育法開発・疫学応用への検討が進行中である。
プロジェクト名: 職業性及び環境起因性呼吸器病の為の国際HRCT分類の開発・妥当性検証・教育法開発
プロジェクト実施機関 (1件):
  • 福井医科大学医学部環境保健学講座
プロジェクト代表研究者 (1件):
  • 日下幸則(1998より2001) 菅沼成文(2001より2002)
研究予算: 2002年度: 900(千円)

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