研課題
J-GLOBAL ID:200904051422168314  研究課題コード:0350012167 更新日:2004年01月19日

「ASTRO-E II」搭載硬X線検出器(HXD II)の製作

Fabrication of Hard X-ray Detector (HXD II) mounted on 'ASTRO-E II'
実施期間:2001 - 2002
実施機関 (1件):
実施研究者(所属機関) (10件):
研究概要:
HXD(Hard X-ray Detector)装置は,「ASTRO-EII」のミッション機器のひとつとして,10-600keVの宇宙硬X線の観測を目的とした装置である.HXDには「井戸型フォスウイッチカウンタ」と呼ばれ,バックグラウンドを非常に低くおさえる工夫をした日本独自の検出器が搭載される.井戸型フォスウイッチカウンタではシールド部を井戸型に加工し,その中に検出部を埋め込む構造になっており,小さな検出部が,そのほとんどの立体角をアクティブなシールドによって囲まれるために,従来のものに比べてバックグラウンドを除去する性能が圧倒的にすぐれている.ガンマ線の吸収効率の高いBGOシンチレータによって作られた井戸型のフォスイッチカウンタは,検出器の下部方向からやってくるバックグラウンドのガンマ線を判定するばかりではなく,コリメータ(筒状の部分)でコンプトン散乱され,僅かなエネルギーをそこで失ってからGSOシンチレータで残りのエネルギーを失ったようなガンマ線をも判定することができる.これは,従来の金属でできたコリメータを使っていた場合には,取り除くことができなかったバックグラウンドである.この検出装置の井戸型のコリメータの底,信号検出用GSOシンチレータの前には,厚さ2ミリのシリコン半導体検出器がおかれ,10keVから60keVまでのエネルギー範囲をカバーする.HXD-IIは,HXDの再製作版で,HXDを製作したチームが引き続き製作にあたっている.このHXD-IIによって,日本は,独自のガンマ線天文学に,はじめて踏み出すことになる.2002年度は,2003年度に予定されている噛み合わせ試験に向け,振動試験を行うなど設計の確認を行いながら,搭載検出器の製作が行われた.
研究制度: 経常研究
研究所管省庁:
文部科学省

前のページに戻る