研課題
J-GLOBAL ID:200904074027045866  研究課題コード:6000001477 更新日:2007年12月14日

食品におけるセレウス菌毒素産生株の分布状況

実施期間:2005 - 2006
実施機関 (1件):
実施研究者(所属機関) (7件):
研究分野 (1件): 細菌学(含真菌学)
研究概要:
セレウス菌は土壌や河川水等の環境に広く分布しているため食品への汚染の頻度が高く,また耐熱性芽胞をもつことから本菌の汚染防止,除菌は困難を伴う。わが国のセレウス菌食中毒は下痢型に比べ嘔吐型が圧倒的に多い。そこで、セレウス菌食中毒の防止に役立てるため,市販食品からセレウス菌を分離し,PCR法およびRPLA法(逆受身凝集法)を用いてセレウリド(嘔吐毒)産生株およびエンテロトキシン(下痢毒)産生株の汚染状況を調査した。【研究成果】食品100検体中48検体からセレウス菌が検出され、その内訳はご飯類40検体中11検体(27.5%)、生米15検体中15検体(100%)、麺類30検体中14検体(46.7%)、大豆製品5検体中2検体(40.0%)、小豆あん菓子類10検体中6検体(60.0%)であった。また、12検体から嘔吐毒産生性セレウス菌が検出され、その内訳はご飯類40検体中2検体(5.0%)、生米15検体中5検体(33.3%)、麺類30検体中4検体(13.3%)、小豆あん菓子類10検体中1検体(10.0%)であった。米飯よりも調理過程の多いおにぎり等からの検出率が高く、生米の汚染率も高いことから米のとぎ汁等で汚染された調理環境からの二次汚染の可能性が考えられた。嘔吐毒産生性菌は市販の調理済み食品にも分布しており、保管温度によっては食中毒を引き起こす危険性が考えられた。毒素産生性とデンプン加水分解能の調査では、嘔吐毒産生性菌は全てデンプン加水分解能陰性であったが、下痢毒産生性や毒素非産生性でもデンプン加水分解能陰性の株があり、食中毒原因菌の推定においては注意が必要であると考えられた。下痢毒産生性セレウス菌は100検体中34検体から検出された。
キーワード (3件):
セレウス菌食中毒 ,  嘔吐毒(セレウリド) ,  下痢型(エンテロトキシン)
プロジェクト代表研究者 (1件):
  • 柏木 美智子
研究制度: 経常研究

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