研課題
J-GLOBAL ID:200904074190195883  研究課題コード:0350011223 更新日:2003年12月15日

神経症候学 1.高血圧性脳出血による運動麻痺

Neurological symptomatology: 1. Motor disturbance due to hypertensive cerebral hemor-rhage
実施期間:2001 - 2002
研究概要:
高血圧脳出血の血腫量と運動麻痺の関係について分析し,運動麻痺に関する予後判定の可能性について検討した。1994年から1998年に入院した高血圧性被殻出血のうち,重症例や手術を除いた112例(62±11歳)を対象に解析した。血腫量はCT画像から算出した。入院時運動麻痺なし群(10例)の平均血腫は4±6 ml,軽度運動麻痺群(34例)の平均血腫は9±8 mlで,47%で麻痺が消失した。中等度運動麻痺群(8例)の平均血腫量は13±6 ml,で,37%で麻痺が消失した。重度運動麻痺群(60例)の平均血腫量は21±14 mlで,転帰は2%で麻痺が消失,51%で重度の麻痺が残存した。入院時の運動麻痺が重度であっても,血腫量が20 ml未満であれば,68%(19/28例)で,21~40 mlでは36%(10/28例)で中等度以下まで改善した。一方,血腫量40 ml以上の4例では運動麻痺は全例で重度のまま残存した。すなわち,被殻出血症例では,運動麻痺の重症度は血腫量と強く相関することが改めて示された。また,入院時運動麻痺が重度であっても約半数の症例で麻痺の改善を示すことも明らかになった。CT画像から算出した血腫量が20 ml未満であれば運動機能の予後は良好である可能生が高いと推察された。

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