研課題
J-GLOBAL ID:200904077110373220  研究課題コード:0550031229 更新日:2005年12月02日

フィリピンを事例とした発展途上国の開発と防災戦略・戦術

実施期間:2002 - 2005
実施機関 (1件):
実施研究者(所属機関) (1件):
研究概要:
わが国は,アジア地域を中心として,世界でも1,2を争う規模で政府開発援助(ODA)を行ってきた実績があり,その中には多くの防災事業も含まれる.ODAの目的は,将来的に被援助国が被援助分野に関して,自立した運営を行えるよう支援することである.よって,ODAの中で行われる防災事業は,実質的な事業終了後も被援助地域が継続的に,防災力を維持・向上できるものでなくてはならない.一般に防災事業の中で最も費用を要するのは,治水・利水施設・設備の建設・導入といった社会基盤レベルのハードウェア的な防災対策であり,ODAの中で行われる防災事業でも,被援助国の社会基盤レベルのハードウェア的な防災対策の援助が中心となってきた.しかし,ハードウェアの導入のみによって,被援助地域の防災力が向上するわけではない.わが国でも行われているように,地域のコミュニティが,どのような災害の危険があるのかをコミュニティレベルで分析し,新たに導入されるハードウェアはその危険をどの程度軽減してくれるのか,また,ハードウェアが守ってくれない部分をコミュニティでどのように対応すべきかを考え,住民に周知し,さらに,そのハードウェアの機能を維持するためにはどのような対応をしなければならないか,といったハードウェアを整備した上で,それを活用するための周辺知識・技術を地域のコミュニティが習熟し,被援助地域の防災力が継続的に維持・向上される環境を整備する必要がある.そこで本研究では,2001年3月30日にフィリピンとの間で実施が決定した,第24次対フィリピン円借款に含まれるラオアグ川治水・砂防計画を事例として,この事業の実施にあたり移転が必要な周辺知識・技術の再整理を行うとともに,ラオアグ川流域の各コミュニティにおいてどのような組織・集団が,それらの周辺知識・技術を受け入れ,コミュニティ内における責任を果たすことができるのかを,フィールド調査を通して明らかにするものである.
キーワード (1件):
防災戦略,地震防災アセスメント,復旧・復興,リスクアセスメント,地震防災
研究制度: -

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