研課題
J-GLOBAL ID:200904082252429331  研究課題コード:0350010377 更新日:2003年10月19日

ES様細胞を用いたクローン胚の安定的多量作出技術の開発

Development of stable mass production technique for clone embryo using ES like cell
実施期間:2002 - 2003
実施機関 (1件):
実施研究者(所属機関) (1件):
研究概要:
北海道における黒毛和種の育種改良は先進県に大きく立ち後れており,平成5年度から,胚移植技術による全兄弟を用いて検定を行い,種雄牛を造成している。胚由来クローン牛を種雄牛造成の際の検定に利用できれば,検定精度の向上,検定期間の短縮および検定頭数の削減が可能となると考えられる。北海道ではすでに平成10年度から「受精卵移植およびクローン技術を用いた黒毛和種の産肉能力検定法の効率化」において,初期胚由来クローン牛を生産し,それらの発育および肥育成績の相似性について検討を始めている。クローン牛生産技術は大きく向上したが,ドナー胚の細胞数の制限から,目的とする胚から必要な頭数のクローン牛を安定して確実に生産することは難しく,また,ドナー胚の確実な凍結保存法が確立されていないことから,クローン牛生産が制約される場面が多い。近年初期胚を特殊な方法で培養することにより,初期胚の性質(未分化)を保持したまま無制限に増殖(継代培養)が可能な胚性幹細胞(ES細胞)が注目されている。厳密な意味でのES細胞株はマウスでしか樹立されておらず,その樹立効率は1%以下と非常に低い。しかし,未分化な状態で数回継代培養できる細胞(ES様細胞)は種々の動物種において比較的高率に樹立されている。ES様細胞は1)培養により数万個の細胞数を確保でき,2)凍結保存が容易でいつでも利用可能という,ドナー細胞として初期胚にない利点を備えている。加えて優良牛の保存や増産に適する体細胞と異なり,種雄牛造成を目的とした個体の改良に適している。そこで本試験では牛ES様細胞株を樹立するための条件検討を行い,効率的な培養系を開発する。またES様細胞をドナー細胞にした核移植を行い,効率的なクローン胚発生条件を検討する。さらにES様細胞由来のクローン胚を移植し,産子を得られることを実証する。(畜試)

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