研課題
J-GLOBAL ID:200904096381864886  研究課題コード:9910002204 更新日:2002年12月27日

神経変性疾患の細胞病理-タウ蛋白のリソゾーム代謝機構の研究

実施期間:1998 - 2001
実施機関 (1件):
実施研究者(所属機関) (1件):
研究概要:
リソゾーム系は蛋白質の主要な代謝経路である。タウ蛋白は培養細胞系ではカテプシンDの基質であることが 証明されているが、実際にリソゾームプロテアーゼが脳においてもタウ蛋白のターンオーバに関与しているかどうかに ついて明かな証拠は指示されていなかった。われわれはアルツハイマー病および正常脳にガリアス鍍銀染色と抗 タウ抗体免疫染色で陽性を示す神経細胞内顆粒を視床下部以下の神経核に見出し、これが微細構造学的にリソゾーム様 構造物に一致することを発見した。さらに、視床下部以下の神経核での顆粒をもつ神経細胞の分布はアルツハイマー病で 神経原線維変化の分布に一致していた。これはヒトの脳でリソゾーム系がタウ蛋白の分解あるいはターンオーバに 関与している証拠を示した最初の報告であるとともに、皮質下神経核での神経原線維変化の形成にリソゾーム系の機能不全 が関与する可能性を示唆する所見である。
研究制度: 経常研究

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