研課題
J-GLOBAL ID:200904099335435210  研究課題コード:0150000723 更新日:2003年12月15日

疾患別の病態の把握と治療法の確立 1)閉塞性脳血管障害

Pathophysiological aspect of surgical treatment of cerebrovascular disease 1) Cerebral ischemia
実施期間:1999 - 2000
実施機関 (1件):
実施研究者(所属機関) (1件):
研究概要:
閉塞性血管障害の急性期治療は脳卒中診療部において現在行われているが,その治療方針について以下の報告を行った。脳卒中診療部では脳神経外科医,神経内科医がチームとなり脳卒中の急性期治療を行っているが,治療指針の統一による治療成績の向上を目指している。その中の虚血性脳血管障害に対する治療指針を示し,現在の問題点について検討した。急性期にCT,MRI(T2WI,DWI),MRAをroutineに施行し臨床病型を診断する。主幹動脈に閉塞性病変を認めた場合はSPECT(99Tc-HMPAO),脳血管造影まで施行する。血栓溶解療法は75歳以下,CTでearly sign(-),SPECTで対側比35〜75%のCBF低下,発症12時間以内に手技終了が見込まれる症例を適応としている。血栓溶解療法の適応がない70歳以下の重症例には低体温療法の適応を検討する。血栓症,artery-to-artery embolism,穿通枝梗塞はオザグレルナトリウムによる抗血小板療法を行うが,進行卒中例にはさらにアルガトロバンを併用する。入院後,頚部内頚動脈の評価,SPECT,Holter EKG,UCG,TEE等を可能な限り行い,臨床病型を再評価し再発予防のための治療方針を決定する。心原性塞栓症が疑われる症例には高齢者にも積極的に抗凝固療法を行う。治療指針の作成により夜間,休日等の急患にも画一的に適切な治療が行えるようになり,治療指針作成前との比較で治療成績は改善している。一方,MRI(DWI)で多発する虚血病巣がとらえられ臨床病型,治療方針の決定に苦慮する症例が散見されておりhemodynamic ischemia,進行卒中例などは現在の指針では治療成績に改善は認められていない。限られた治療法の中で限界はあるものと思われるが,更なる治療指針の改訂が必要と考えている。
研究制度: 経常研究

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