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J-GLOBAL ID：201002200004624760   整理番号：10A0256208

無機電解質の影響を受けにくい櫛形高分子系分散剤の分子設計

INFLUENCE OF MOLECULAR STRUCTURE OF COMB-TYPE SUPERPLASTICIZERS ON THE FLUIDITY OF LIMESTONE POWDER SUSPENSION

著者 (4件)： 新大軌 (室蘭工大 大学院工学研究科) ,  坂井悦郎 (東京工大 大学院理工学研究科) ,  大場陽子 (東京工大 大学院理工学研究科) ,  大門正機 (東京工大 大学院理工学研究科)
資料名： セメント・コンクリート論文集  (Cement Science and Concrete Technology)
号： 63  ページ： 43-48  発行年： 2010年02月25日 
JST資料番号： F0276A  ISSN： 0916-3182  CODEN： SKROER  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 櫛形高分子系分散剤のセメント系分散剤の最適な分子設計を目的として,分子構造の異なる櫛形高分子を添加したCaCO₃サスペンションについて流動性,吸着挙動に及ぼす無機電解質の影響を検討した。その結果,1)リン酸塩の場合は,高分子の吸着阻害による流動性の低下が支配的であると考えられ,硫酸イオンの場合のような高分子の収縮の影響は小さいものと推定されること,2)櫛形高分子の主鎖にスルホン酸基を導入することでグラフト鎖間隔を変化させ,親水性,疎水性のバランスを変化させる,あるいは主鎖中の官能基比率を増加させることにより,流動性,櫛形高分子の吸着量に及ぼすリン酸イオンの影響を低減させることができること,などが分かった。

シソーラス用語： *分散剤 ,  *セメント ,  くし状重合体 ,  分子設計 ,  炭酸カルシウム ,  懸濁液 ,  流動性 ,  吸着 ,  電解質 ,  リン酸塩 ,  硫酸イオン ,  アニオン ,  基 ,  粘度 ,  濃度依存性 ,  塩化カルシウム ,  最適化 ,  リン酸イオン ,  官能基 ,  スルホ基 ,  係数 ,  輸送係数 ,  度 ,  改変
準シソーラス用語： くし形高分子 ,  サスペンション ,  スルホン酸基

分類 (1件)： セメントの性質・分析  (YC05040F)

引用文献 (14件)：

• Sakai, E. and Daimon, M.: Proc. Fifth Int’l Cof. Superplasticizer and other chemical admixtures in concrete, Rome, Italy, pp. 187-202(1997)
• 山口修ほか: 各種の減水剤を添加したペースト及びモルタルの流動性、セメント・コンクリート論文集、No.49、pp. 216-221(1995)
• 加藤弘義、吉岡一弘: ポリカルボン酸系高性能AE減水剤を添加したセメントペーストの流動性に及ぼす硫酸イオンの影響、セメント・コンクリート論文集、No.52、pp. 144-151(1998)
• 太田晃、魚本健人: ポリカルボン酸系分散剤の分散作用機構に関する検討、セメント・コンクリート論文集、No.52、pp. 138-143(1998)
• 山田一夫、羽原俊祐、松久真人: 混和剤の吸着現象から解析したポリカルボン酸系混和剤を添加したセメントペーストの流動化機構、コンクリート工学年次論文報告集、No.20、Vol.2、pp. 73-78(1998)

タイトルに関連する用語 (4件)： 電解質 ,  櫛形高分子 ,  分散剤 ,  分子設計