抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者らは邦楽の調査・研究をしており,琉球古典音楽で用いられる楽譜(工工四)のような邦楽譜に不慣れな音楽の教師が多いので,スムーズに邦楽教育を進行できない問題を指摘した。本論文では,1)マス中の音名はそのまま1文字とする,2)マス線上の音名は中括弧を付けて表記する,3)小弾は小括弧を付けて表記するといったルールによって紙面に記載された工工四をテキスト化し,工工四と五線譜を表すMIDIデータの相互変換システムをJavaを用いて開発した。本システムでは工工四の音名をノートナンバーに相互変換し,三線のチューニングに応じたノートナンバーの変更値を設定した。また,工工四のリズムは1マスを1拍,丸印を直前の音2拍,マス線上に音名がある場合には直前の音とその音を合わせて1拍とすることで変換した。さらに,弱く演奏する小弾は通常の音の強さの半分の値に変更するものとした。実際に,i)『カギヤデ風節』の工工四データ,ii)『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』の五線譜データを用いて変換を試みたところ,それぞれ変換されたデータからの逆変換によって元のデータに戻ることが確かめられた。