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J-GLOBAL ID:201002203314960654   整理番号:10A0486148

津波発生源としての海底質量崩壊:その気候支配

Submarine mass failures as tsunami sources: their climate control
著者 (1件):
資料名:
巻: 368  号: 1919  ページ: 2417-2434  発行年: 2010年05月28日 
JST資料番号: D0317A  ISSN: 1364-503X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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近年の研究によると海底質量崩壊(SMFs)は危険な津波の発生要因であって,津波の規模は主に崩壊の水深,SMF量と結束性崩壊か断片的地滑りかといった崩壊メカニズムに依存していることが示されている。SMFsメカニズムの主要支配要因は堆積タイプと堆積後の変質である。粒子の細かさ・荒さといった堆積タイプとその堆積率や堆積後の過程は,全て気候に左右されると考えられる。堆積後の過程は沈殿前処理条件と呼ばれ,不安定化と崩壊を促進することが知られている。気候は,例えば嵐の波による地震負荷や潮汐の周期的負荷を通して,SMFsのトリガーをも支配しているかも知れない。流体の過加圧やハイドレート不安定といった別のメカニズムによる瞬間的なトリガーについても議論のあるところではあるが,ここではそれほど起こらないと考えた。むろん,これらのメカニズムは堆積不安定を促進することが知られている。SMFsは開けた大陸棚,海底の峡谷や扇状地,フィヨルド,活発な河川のデルタ地帯,収斂海岸などを含む数多くの環境下で発生する。SMSsの規模についてはこれら環境それぞれに緯度変化がみられる。データベースは限られてはいるが最大の気候影響は,氷河期や間氷期の周期性が堆積や沈殿前処理条件やトリガリングをかなりコントロールしている高緯度帯に現れるようである。気候コントロールの視点で別タイプのSFMsについて考察すると,津波発生源の危険度に関する追加知見が得られ,例えばSFMsが良く起こる北極では,現代気候条件下の津波ハザードは現状の発生状況から想定されるより高くはないといったようなことがわかる。
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
気候学,気候変動  ,  地質学一般  ,  自然地理学 

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