抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高齢者にとって着脱が簡便で,心理的かつ身体的に負担が少ないスポーツウェアを開発する基礎研究として,長袖被り型,長袖ジッパー型,袖なし被り型,袖なしジッパー型のスポーツウェアを実験試料とし,それに対する着衣動作時の心理的負担および着衣動作解析を行った。提案した試作簡易型高齢者想定具を男子学生が装着した際の可動範囲を検討した結果,人間工学センターで報告されている高齢者の関節可動域とほぼ同程度であることが確認された。スポーツウェアに対する着衣動作時の心理的負担について検討した結果,試作簡易型高齢者想定具を装着した高齢条件では,長袖を有する2種類のウェアについて,袖なしウェアと比較して心理的負担が大きいという結果を得た。ウェア着衣時における腕通し動作について,CCDカメラを用いて左右の肩峰点,上腕骨外側上顆および橈骨茎状突起の三次元位置座標を追跡し,腕を通す際の移動距離を算出した。高齢条件において,長袖を有する2種類のウェアは橈骨茎状突起の移動距離が長いことがわかった。