抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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せん断スパン比の異なる小型および大型のRC梁にプレストレスを導入したPPC梁を作成しプレストレスによる軸力がPPC梁に及ぼす影響を斜めひび割れ性状などの面から検討した。その結果,以下の知見を得た。1)せん断スパン比および鉄筋比の異なるRC梁の鉛直打継目はその処理状態が良好であれば,せん断性状に及ぼす影響は小さい。またPPC梁は同じ荷重レベルにおけるスターラップのひずみを低減し,斜めひび割れの発生を遅らせるとともに発生後のスターラップの分担せん断力の増加割合を小さくできる。2)打継面無処理のPPC梁のひび割れ性状はRC梁と同様に打継目において斜めのひび割れが不連続に発生した。3)打継面が無処理であってもプレストレスを導入することで,斜めひび割れ発生前の低い荷重レベルにおいてスターラップひずみの増加は抑制される。