抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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原子時計や水晶発振子は,経年変化によって周波数ドリフトを生じるため,周波数の校正が必要である。そこで,本論文ではインターネットを利用して遠隔地の周波数偏差を正確に計測する新しい手法を提案する。周波数偏差は,時計の進み方の差として現れるので,遠隔地にある時計の時刻情報をインターネットを介して送信し,受信側の時計との時刻差を観測し,時刻差の変化量から周波数偏差を推定する。インターネットのトラヒックは常に変動しているため,極短期間の統計量から,わずかでも状態が安定していると考えられる期間を利用する。本手法は,推定精度に優れ,実装コストも小さい。提案手法により,加入者用光回線をアクセス回線(片方向遅延の標準偏差1ミリ秒以上)として,500km以上離れた遠隔地の原子時計を,インターネットを介して,2週間平均で10
-11精度の周波数比較が可能となった。(著者抄録)