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J-GLOBAL ID：201002205646627811   整理番号：10A0305373

L-システインの電子構造に関する光電子分光研究

Photoelectron Spectroscopic Study of Electronic Structures of L-Cysteine

著者 (9件)： KAMADA Masao (Saga Univ., Saga, JPN) ,  SUGIYAMA Harue (Saga Univ., Saga, JPN) ,  TAKAHASHI Kazutoshi (Saga Univ., Saga, JPN) ,  AZUMA Junpei (Saga Univ., Saga, JPN) ,  KITAJIMA Souichi (Saga Univ., Saga, JPN) ,  OGAWA Koji (Saga Univ., Saga, JPN) ,  SUMIMOTO Michinori (Yamaguchi Univ., Yamaguchi, JPN) ,  HORI Kenji (Yamaguchi Univ., Yamaguchi, JPN) ,  FUJIMOTO Hitoshi (Kumamoto Univ., Kumamoto, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 79  号： 3  ページ： 034709.1-034709.4  発行年： 2010年03月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： L-システインの価電子バンド構造を,紫外光電子分光法(UPS)により,40-100eVの光子エネルギー領域で調べた。滑らかな薄膜を真空蒸着により作成し,X線光電子分光法,原子間力顕微鏡,及びRaman散乱分光法による特性評価を行った。UPSスペクトルの光子エネルギー依存性から,価電子バンド極大近くの電子状態は硫黄から生じ,高結合エネルギー領域の他の状態は炭素,窒素,及び酸素から生じることを示した。分子軌道計算をL-システインの7種類の可能な幾何学構造に対して行った。観測したUPSスペクトルはL-システインののC3幾何学構造によってシミュレートしたスペクトルと良く一致した。硫黄から生じた電子状態は価電子バンド極大に位置すると結論した。これはシステインが将来のバイオエレクトロニクスに有用であり,有望な材料になることを示す。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： X線光電子スペクトル ,  *価電子バンド ,  スペクトル線帰属 ,  結晶構造 ,  *紫外光電子スペクトル ,  真空蒸着 ,  分子軌道計算 ,  蒸着膜 ,  原子間力顕微鏡 ,  Raman分光法 ,  電子技術 ,  脂肪族アミン ,  チオール ,  脂肪族カルボン酸 ,  含硫アミノ酸 ,  第一アミン
準シソーラス用語： バイオエレクトロニクス

分類 (2件)： 半導体結晶の電子構造  (BM02060N) ,  電子分光スペクトル  (BM09060K)

物質索引 (1件)： L-システイン

タイトルに関連する用語 (4件)： L-システイン ,  電子構造 ,  光電子分光 ,  研究