抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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中空粒子を充てんした高分子複合材料の巨視的な機械的物性に,溶融成型時の熱履歴と中空粒子のshell層の多層化や多成分化が,どのような影響を与えるかを明らかにした。まず,孤立球充てんモデル試料を作成して,その系の溶融成型時の熱履歴残留応力の存在を光弾性写真撮影により明らかにした。さらに,その系の一軸延伸に伴う応力分布をも光弾性写真から明らかにした。それらの応力分布を説明するために,その系に有限要素法を用いて,熱収縮と一軸延伸による応力分布を計算した結果,成型直後の粒子周囲の応力分布は熱収縮によって生じた結果であることが明らかになった。また,一軸延伸によって変化する応力分布のうちの相当応力の分布が光弾性写真と良い一致が見られた。粒子のshell層の多成分多層化については,有限要素法の計算結果から,粒子と基材の中間の弾性率を有する層を作ることが応力集中を緩和させるために有効であることが明らかになった。(著者抄録)