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J-GLOBAL ID：201002206537950315   整理番号：10A0023270

ゲスト/ホスト濃縮境界層でのテトラヒドロフランクラスレートハイドレートの成長モード転移

Growth Mode Transition of Tetrahydrofuran Clathrate Hydrates in the Guest/Host Concentration Boundary Layer

著者 (2件)： SABASE Yuichiro (Meiji Univ., Kawasaki, JPN) ,  NAGASHIMA Kazushige (Meiji Univ., Kawasaki, JPN)
資料名： Journal of Physical Chemistry B  (Journal of Physical Chemistry B)
巻： 113  号： 46  ページ： 15304-15311  発行年： 2009年11月19日 
JST資料番号： W0921A  ISSN： 1520-6106  CODEN： JPCBFK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： テトラヒドロフラン(THF)を水表面に注ぐと,THFと水は次第に混合する。質量拡散の過渡状態間にゲスト-ホスト濃縮境界層が存在する。クラスレートハイドレートはゲスト-ホスト境界にそって薄膜を形成する。THF-水系もゲスト-ホスト相を分離する水和薄膜を形成することを見いだした。薄膜の横方向成長速度は過冷却が増すと増加する。薄膜先端で薄膜厚さは過冷却と横向き成長速度が増すと減少する。これらの傾向は他の水和物に関する実験報告と熱移動モード予測と因果関係にある。薄膜生成と微融解後,二種類の温度依存性成長モードを観測した。T=3.0°Cで,薄膜は緩速に厚くなる。他の水和物について報告されているように,濃密化速度は横向き成長速度よりもかなり遅い。T≦2.0°Cでは,しかしながら,成長モードは薄膜成長から連続核形成へ自発転移し,小さな多結晶水和物の凝集体が各相に生成する。薄膜中の粒界と凝集体の細孔空間は各液体が浸透する経路として働く。連続的核形成が始まるタイミングは薄膜を通した液体浸透の開始時間が主に支配している。凝集体のディジタル画像速度解析は進行前線での成長によるのでなく,むしろ内部の連続核形成によって拡大することを示す。凝集体の拡大速度は薄膜中とより薄い薄膜中での多重浸透経路の事例について高い傾向を示す。水和薄膜の微融解による記憶効果が連続核形成への成長モードの転移を生じることを仮定した。

シソーラス用語： 水和物 ,  *包接化合物 ,  *環状エーテル ,  成長促進 ,  境界層 ,  *過渡現象 ,  成長速度 ,  横方向 ,  エピタクシー ,  過冷却 ,  伝熱 ,  因果律 ,  多結晶 ,  *核形成 ,  *凝集体 ,  粒界拡散 ,  ディジタル画像 ,  浸透 ,  薄膜成長 ,  CCDカメラ ,  固液界面 ,  記憶効果 ,  温度制御 ,  時系列
準シソーラス用語： クラスレートハイドレート ,  ホスト-ゲスト包接錯体 ,  因果関係 ,  横方向振動 ,  横方向成長 ,  過渡状態 ,  時系列画像 ,  成長モード ,  熱移動

分類 (2件)： 非電解質水溶液  (CB05030V) ,  固-液界面  (CB12050B)

物質索引 (1件)： テトラヒドロフラン

タイトルに関連する用語 (3件)： 濃縮 ,  境界層 ,  成長モード