抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アルファルファの生育に及ぼすアンモニア態窒素と硝酸態窒素の影響について根系の発達の差異から検討を加えた。総根長は,アンモニア態窒素施用の方が硝酸態窒素施用より長くなった。この総根長の差は,分枝根長差によって生じた。さらに,分枝根長の差は,分枝根数と個々の分枝根長の差によってもたらされたことを示した。このような根系発達の差は,硝酸還元酵素の活性に原因があるのではなく,ごく初期生育時の窒素の吸収過程に問題があると推察された。また,窒素濃度を変えてみると20ppmまでは,アンモニア態窒素施用の方は硝酸態窒素施用より根系発達が優れるが,それ以上の濃度では,硝酸態窒素施用の方が優れた。このような培地の窒素濃度によって根系発達が優れる窒素形態が異なったのは,窒素同化に関与するグルタミン合成酵素に一因があることを示した。さらに,再生過程においてもアンモニア態窒素施用の生育と根系発達が硝酸態窒素施用に比べて有意に優れた。以上の研究結果から,根系発達の差異も施肥窒素の化合形態の違いによる生育差を生じさせた原因の一つであることを明らかにした。(著者抄録)