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J-GLOBAL ID：201002206742991873   整理番号：10A0443821

鉄系遍歴電子磁石Fe₃Mo₃Nに関する非フェルミ流体挙動

Non-Fermi-Liquid Behavior on an Iron-Based Itinerant Electron Magnet Fe₃Mo₃N

著者 (10件)： WAKI Takeshi (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  TERAZAWA Shinsuke (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  TABATA Yoshikazu (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  OBA Fumiyasu (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  MICHIOKA Chishiro (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  YOSHIMURA Kazuyoshi (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  IKEDA Shugo (Univ. Hyogo, Hyogo, JPN) ,  KOBAYASHI Hisao (Univ. Hyogo, Hyogo, JPN) ,  OHOYAMA Kenji (Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  NAKAMURA Hiroyuki (Kyoto Univ., Kyoto, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 79  号： 4  ページ： 043701.1-043701.4  発行年： 2010年04月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 鉄系遍歴電磁石Fe₃Mo₃Nの磁気,熱量,輸送特性について報告した。磁化率は,高温ではキュリー-ワイス挙動を示し,75K付近では,広い最大値を示した。57メスバウワーと中性子回折測定により,磁気長距離秩序が存在しないことが立証された。C/Tから,低温では,-logTに従う発散挙動を示し,0.5Kでは,128mJ/(f.u.molK2)に達した。更に,抵抗のT2べき乗則からのズレは,非フェルミ流体挙動も示した。観測されたC/Tとχは,理論的な状態密度から推定されたものよりも大きく,これは,強い磁気拡張に起因していることを示唆している。NFL挙動から,Fe₃Mo₃Nは,強磁性量子臨界点近傍に位置した理想系の一つであることが示された。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 窒素含有合金 ,  *鉄含有合金 ,  *モリブデン合金 ,  磁化率 ,  Curie-Weiss則 ,  中性子回折 ,  Moessbauerスペクトル ,  *強磁性 ,  *量子液体 ,  *臨界点 ,  状態密度 ,  電気抵抗 ,  遍歴電子模型
準シソーラス用語： 巡回電子模型 ,  *非Fermi液体 ,  量子臨界点

分類 (3件)： その他の無機化合物の磁性  (BM06060P) ,  金属結晶の磁性  (BM06040T) ,  金属結晶の電子構造  (BM02050C)

タイトルに関連する用語 (5件)： 鉄 ,  遍歴電子 ,  磁石 ,  フェルミ流体 ,  挙動