抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
交流電気鉄道は加減速を頻繁に繰り返すため,二組のき電線で不平衡が生じ,三相側の電圧不平衡および電圧変動が大きくなる。この問題を解決するために,不平衡補償単相き電装置が提案されている。しかしながら,高調波電流の補償が行われていないため電源電流には高調波電流が残存している。そこで著者らは先に,直流電圧一定制御を用いた電気鉄道用アクティブパワーラインコンディショナの制御法を提案し,その有効性を明らかにした。これは,有効・無効電流検出ブロックを用いることなく正弦波でかつ力率が1の平衡した電源電流が実現できる点に特長がある。しかしながら,実用化に際しては負荷変動時の応答性を改善する必要があった。本論文では,この電気鉄道用アクティブパワーラインコンディショナの過渡応答特性改善法を提案した。アクティブパワーラインコンディショナの直流電圧一定制御に移動平均LPFを用いることで,検出した直流キャパシタ電圧に含まれる2ωの変動分を除去可能であり,I-PD制御器の比例ゲインを大きくできる。このため,直流電圧一定制御を用いた制御法における過渡応答特性を改善可能である。次に,PSIMを用いた計算機シミュレーションにより提案した制御法の有効性を確認した。さらに,実験装置を構成し実験により提案した制御法の有効性を確認した。