抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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誘導電動機のベクトル制御では速度センサの設置環境,信号配線環境,コストの観点から速度センサレスベクトル制御が求められているが,速度センサ付きに比べて安定性の確保が難しい。本論文では,ベクトル制御系の安定性に影響する電動機定数についてMATLABを用いたシミュレーション,及び回路実験によって回転速度制御系と適応二次磁束オブザーバでの影響を調べた。本速度センサレスベクトル制御システムは回転磁束がトルク電流によって得られる間接ベクトル制御に基づき,適応二次磁束オブザーバを用いて回転角速度を推定する。一方,実験回路の速度センサレスベクトル制御系は二次磁束オブザーバを用いた直接ベクトル制御系を基本とし,DSP(Digital Signal Processor)によって適応二次磁束オブザーバ,速度推定器,速度制御器,磁束制御器を実行する。数値計算では回転速度のステップ応答が速度制御器の比例ゲイン0.5のときに最も安定し,サンプリング時間が10μsの場合には回転速度と発生トルクが振動した。また,回転速度指令値300~500rpmでの推定値が良好であり,-500~500rpmまで正逆転動作した場合にも良好に動作したことから適応二次磁束オブザーバの妥当性が確かめられた。