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J-GLOBAL ID：201002209373966796   整理番号：10A0926241

初めて学ぶ電磁遮へい講座 7.遮へい材料 III(複合材・人工材料)

著者 (1件)： 蔦岡孝則 (広島大)
資料名： 電磁環境工学情報EMC  (月刊EMC)
巻： 23  号： 5  ページ： 129-142  発行年： 2010年09月05日 
JST資料番号： L0077A  ISSN： 0916-2275  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,電磁遮へい材・電波吸収体用材料として利用される複合材料・人工材料の透磁率,誘電率,電気抵抗率について粒子分散型複合材料と金属繊維を規則配列させた複合構造体を中心に解説した。また,人工材料を用いて開発が進められている左手系材料のインピーダンス特性について述べた。金属粒子を絶縁体母材中に分散させた複合材料では粒子濃度の増加に伴い特定の濃度で電気的性質が絶縁体的電導から金属的電導に変化する。波長と同程度の金属繊維を母材中に分散させた金属短繊維複合材料は,金属短繊維に誘起される分極により共鳴型の誘電率スペクトルを示す。短繊維をランダムに配列した複合材料では周波数分散に負の誘電率は現われないが,短繊維を規則配列すると鋭い共鳴が起こり,特定の周波数範囲で誘電率の実数部が負になる。

シソーラス用語： *電磁遮蔽 ,  *人工材料 ,  *複合材料 ,  磁性体 ,  *誘電体 ,  磁束密度 ,  *透磁率 ,  磁気回路 ,  誘電率 ,  ニッケル ,  亜鉛 ,  *電気抵抗率 ,  パーマロイ ,  周波数依存性

分類 (1件)： 電気材料一般  (NA04010A)

引用文献 (16件)：

• W. E. Kock: “Metallic Delay Lenses”, BSTJ, Vol.27, pp. 58-82, 1948.
• 畠山賢一:「人工材料を用いた電磁波吸収・遮へい材の可能性」, 電子情報通信学会誌, Vol.88, No.12, pp. 937-942, 2005年
• C. Caloz and T. Itoh: “Electromagnetic Meta materials-Transmission Line Theory and Microwave Applications-”, IEEE Press, Wiley-InterScience, 2005.
• 太田恵造:「磁気工学の基礎II」, 共立全書, pp. 304-318, 2000年
• T. Nakamura, T. Tsutaoka, K. Hatakeyama: “Frequency dispersion of permeability in ferrite composite materials”, J. Magn. Magn. Mat. Vol.138, pp. 319-328, 1994.

タイトルに関連する用語 (4件)： 電磁遮へい ,  遮へい ,  複合材 ,  人工材料