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J-GLOBAL ID：201002209911712490   整理番号：10A0517785

牛力等を利用した農林地の周年管理システム実証試験(土佐褐毛牛と電気牧柵による育林効果の検証)

著者 (2件)： 深田英久 (高知県森林技セ) ,  渡辺直史 (高知県森林技セ)
資料名： 高知県立森林技術センター研究報告  (Bulletin of Kochi Prefectural Forestry Technology Research Center)
号： 33  ページ： 1-40  発行年： 2008年03月 
JST資料番号： Z0496A  ISSN： 1348-6004  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 木材価格低迷とともに持続的な木材資源の生産に対する森林経営者の経営意欲の喪失,林業労働者の高齢化と減少,植林地等の下草刈り経費の削減,過疎の進行に伴う耕作放棄地の管理への対応が必要とされ,一方,使用頭数が年々減少している褐毛和種の新たな需要拡大が求められている。土佐褐毛牛の放牧適正を活かして電気牧柵を用いた簡易な林内放牧を行ない,下刈り作業の省力効果,ヒノキ1年生苗木の生長および放牧による森林環境への影響を検討した。特にススキが優占する造林地で下刈り省力効果が認められた。ヒノキ苗木への採食および踏み付け被害を防止するには,放牧面積,放牧頭数,放牧牛体重および植生量に基づき,適正な放牧強度を推定する必要があると考えた。放牧圧の増加は,嗜好性の高いススキなどの優占種の減少を招き,土壌硬化・裸地化による森林環境への影響が考えられた。

シソーラス用語： *人工林 ,  ヒノキ ,  苗木 ,  *下刈り ,  *肉牛 ,  放牧 ,  牧柵 ,  森林被害 ,  ススキ ,  植生 ,  環境影響 ,  林業 ,  高知県 ,  林地保育 ,  電気牧柵 ,  放牧強度 ,  幼植物 ,  飼育管理 ,  産業
準シソーラス用語： *褐毛和種

分類 (2件)： 森林保育  (FF03040H) ,  牛  (FD02020Y)

引用文献 (62件)：

• 石上智士・伊藤 哲・西脇亜也 (2003) 若齢人工林における林内放牧が植物種多様性に与える影響. 日林学術講 114.685.
• 井上楊一郎 (1957) 草地経営の技術. 地球出版, 東京.300pp.
• 井上楊一郎 (1967) 混牧林の経営. 地球社, 東京.234pp.
• 井上楊一郎 (1968) 林業と畜産を結ぶ林業改良普及双書41. 全国林業改良普及協会, 東京.205pp.
• 井上楊一郎・神長毎夫 (1973) 混牧林経営に関する基礎的研究 (第6報) 総括論議. 林試研報 255: 61-98.

タイトルに関連する用語 (6件)： 牛 ,  管理システム ,  実証試験 ,  電気牧柵 ,  育林 ,  検証