抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マツ枯れ被害林におけるアカマツ更新木の分布と立地環境の関係を検討した。調査地内に5m×5mの111個のプロットを設置し,アカマツの当年生実生,実生(≧1年,H<0.3m),稚樹(0.3m≦H<1.3m),幼樹(H≧1.3m)の個体数を調査した。また立地環境の指標として,上木(H≧1.3m)の胸高断面積合計,母樹との距離,下層植生の被度,および林冠の開空度,A<sub>0</sub>層の厚さと傾斜を測定した。その結果,いずれの生育段階においてもA<sub>0</sub>層が薄く,下層植生が少ない立地環境下で,個体数が多かった。アカマツ実生が定着し,林分を形成していく段階では,下層植生との競争や上木による林冠の閉鎖が予測されることから,このような林分をアカマツ林に誘導するためには,各生育段階において上木や下層植生を管理し,アカマツ更新木の生育に適した環境を維持するための施業体系を確立する必要があると考えられた。(著者抄録)