抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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炭酸カルシウム鉱物の沈澱速度及び多形への細菌の効果を評価するために,グラム陰性細菌Pseudomonas fluorescensを含有する100mlバッチシステムを使って,10日間25°Cにおいて沈澱実験を行なった。二つのタイプの反応システム(即ち,Mg
2+イオンの有無)を準備した:1)Cシステム;5.0mM Ca
2+,20mM HCO
3-,及びP.fluorescens,及び2)CMシステム;5.0mM Ca
2+,5.0mM Mg
2+,20mM HCO
3-,及びP.fluorescens。沈澱実験の結果はP.fluorescensは顕著にCaCO
3鉱物の沈澱を抑制することを示し,C及びCMシステムにおける沈澱速度は各々0.18及び0.28の抑制因子をもって細菌濃度の増加と共に減少することを指示した。更に,P.fluorescensはCMシステム中でMg
2+イオンの存在にもかかわらず霰石の形成を抑制し主要多形として方解石形成を加速させる。P.fluorescensのCaCO
3鉱物の形成過程へのこれらの効果はCaCO
3鉱物の表面をもった蛋白質,多糖類及びDNAのような溶存細胞外重合物質の相互作用に寄与しそうである。(翻訳著者抄録)